路傍の感想文

創作物の感想

ゲーム『ディストピアの王』攻略メモ

群紗木庵士、霧丁水明、鍬刀半左は初回から攻略可能

菟針李京は3人攻略後ルート解放

 

 

【群紗木庵士】

スタジオに練習しに行く

楽器屋に買い物に行く

ふと横道が気になった

電話に出る

スタジオで寝泊まりさせてもらう

考えさせてくれ

じゃあ後ほど

電話に出る

ド緑の野菜汁※SAVE

ライバル宣言をする

新しい夢が叶ってよかったな

勝手に決めてしまう

GOODEND「綿あめ色の景色」

 

SAVEから

意に添えないことを謝る

新しい夢が叶ってよかったな

勝手に決めてしまう/庵士の返答を待つ→BADEND

BADEND

 

 

【霧丁水明】

一度家に帰る

練習のためギターを取りに戻る

近道を試みた

電話に出ない

水明についていく※SAVE

何も言わない

素直に休む

水明に任せる

声をかける

己の心の赴くままに

「仲直りだな」

楚那氏に接触する/自分が囮になる→BADEND

GOODEND「あんたの罠に」

 

SAVEから

報告がなかったことを責める

やっぱり起きている

おんぶ移動を提案/水明に任せる(どちらでもOK

声をかける

己の心の赴くままに

「仲直りだな」/「いいセックスだった」(どちらでもOK

楚那氏に接触する/自分が囮になる→BADEND

BADEND

 

 

【鍬刀半左】

仕事が決まったと報告しに行く

まずはデバイスを確認する

真っすぐアーケード街へ

電話に出る

半左の家で世話になる

掃除をしてやる

単刀直入に話す※SAVE1

両腕を広げて迎え入れる※SAVE2

半左に声をかける

半左に練習を手伝ってもらおう

そんな気分ではない

起こしてあげる

GOODEND「君を連れて」

 

SAVE1から

鷹揚に頷く

半左に声をかける

半左に練習を手伝ってもらおう

そんな気分ではない/セックスがしたい(どちらでもOK

起こしてあげる/寝かせてあげる→BADEND

BADEND

 

SAVE2から

庵士に声をかける

今回は雨鯉くんに頼もう

そんな気分ではない

寝かせてあげる

BADEND

 

 

【菟針李京】

〈ルート解放前〉

このまま病院を見てまわる

もう少し考える

一軒の住宅に目を留めた

電話に出ない

李京の体調が気になる

BADEND

 

〈ルート解放後〉

このまま病院を見てまわる

もう少し考える

一軒の住宅に目を留めた

電話に出ない

李京との約束を優先

嘔吐を介助してもらう

本当のことを言う

会話を試みる

目を狙う

素直に掴まる

約束は守る

約束を守りギターを弾く

GOODEND「新世界」

 

ゲーム『Love☆Drops~みらくる同居物語~』真柴奏ルート感想

「……真柴奏としての人生の最後にお前と出会って良かった、と俺は思っている」

f:id:bodensee:20210612075226j:plain

「誰も住んでいないと家が傷むから」という理由で、死んだ祖父母が残した洋館で一人暮らしを始めた女子高生・田中かなた。彼女が地下室で見つけた壺の中には三匹の魔物が封じられていた。彼らは50年前に人間界に来て、かなたの祖母にアプローチを仕掛けたが、かなたの祖父に封印されてしまったのだという。かなたは魔物たちと同居生活を始めるが……。

シュガービーンズより2006年3月3日発売。魔界シリーズ第一弾。

現代日本を舞台に、魔界の住人たちと女子高生の恋を描く18禁乙女ゲーム

 

主人公の田中かなたは高校二年生。元気で明るく、前向きな性格の持ち主。

子どものころから聞いていた祖父母の恋の話に憧れ、自分もいつかは王子様にめぐり逢えると信じているが、いまだに彼氏がいなかった。

その祖母が半年前に他界し、「誰も住んでいないと家が傷むから」という理由で祖母が残した古びた洋館で一人暮らしを始めることに。悪魔祓いや占いの仕事をしていた祖父。魔力が備わっていた祖母。二人が暮らした洋館にはいわくありげな地下室があった。かなたはその部屋で見つけた動く壺を誤って割ってしまう。すると、中から三匹の魔物が現れた。

セイレーンのフロリア(演:鳥海浩輔)。

ウルフのロイ(演:鈴村健一)。

ヴァンパイアのユーゴ(演:萩道彦)。

彼らは50年前に面白半分に人間界に来た魔物たち。あてもなく人間界に来た彼らの世話を焼いてくれたかなたの祖母にアプローチを仕掛けたが、返り討ちにされて、かなたの祖父に封印されてしまったのだという。

50年の時を経て、遂げられなかった想いを遂げようと、魔物たちはかなたに迫る。祖母がくれたお守りのペンダントで身を守りながら、かなたは魔物との同居を始めるが……。

 

攻略対象は、三匹の魔物に加えて、かなたの幼馴染みで同級生の佐倉智哉(演:鈴木千尋)、エクソシストの後輩・藤堂聖(演:藤田圭宣)、親友の兄で先輩の真柴奏(演:小西克幸)、天使のシファ(演:谷山紀章)の計七名。

 

 

真柴奏ルートは、かなたの親友・真柴美琴(演:吉田愛理)の兄で、一学年上の先輩である奏との恋と別れを描く。

f:id:bodensee:20210612075407j:plain

真柴奏は高校三年生。身長183センチ。常に怒った顔をしており、制服も着崩している。赤ちゃんのときに捨てられて真柴家の養子に入ったため、両親や美琴とは血縁上の繋がりはない。図書室に入り浸って、江戸時代に関する本をよく読んでいる。

 

人を近づけない雰囲気を身に纏う彼は、口調も冷たくそっけない。

かなたは彼の心に踏み入るために何度も声をかける。当初はかなたを厄介者扱いしていた奏だったが、とうとうかなたのアプローチに折れて、

「そんなに俺に興味があるなら、俺と付き合うか?」

と、交際を始めることに。「こいつは昨日から俺の女だ」と同居人の魔物たちを牽制し、かなたとのデートを重ねる奏。ある日のデートでは、芸大の写真学科の学生が二人の写真を撮影する。幸せに浸るかなた。

だが、恋人関係になっても寡黙な奏は本心を語らなかった。かなたは不安に駆られる。

奏は他者には打ち明けられない秘密を心裡に隠していたのである。

 

奏の正体は魔物ルブラン。*1自分が死んだことに気が付かず、生前の姿のままで永遠にこの世を彷徨う魔物である。彼は死んだ年齢である18歳の誕生日を迎えると、肉体が消滅し、赤ん坊に戻る。同時に関わりのあった人間たちの脳内からは彼に関する記憶は消え去る。赤ん坊になった彼は別人として18歳まで成長し、また赤ん坊に戻る。ルブランである彼は名前を変えながら永劫の時を生きていた。

 

奏の誕生日まであと数日。「真柴奏」として存在できる時間は限られていた。

「……真柴奏としての人生の最後にお前と出会って良かった、と俺は思っている」

終わることのない生を断ち切るためには、死を理解させる必要がある。魔物たちから助言を得たかなたは、奏に「あなたはずっと昔に死んでいます」と死を伝える。かなたの言葉で自身が死者であるとようやく気が付いた奏。死を受け入れた彼は、愛の言葉を告げて、かなたの前から姿を消した。

 

それからしばらく後。街はクリスマス・イヴを迎えていた。

かなたは芸大の写真学科の学生から写真を受け取る。高い評価を得たというその写真は、かなたと一人の男性を撮影したものだったが、かなたは彼の顔に見覚えがない。

写真を抱えて帰宅する道すがら、ショーウィンドウのテレビからは「幕府軍と戦って命を落とした藩士と恋人との書簡が見つかった」というニュースが流れていた。その恋人が自分と同じ名前である点に興味を持ったかなたは足を止める(幕末の女性の名前が「かなた」?)

ショーウィンドウの店先には、ひとりの男性が立っていた。

彼の名前は……。

 

 

ユーゴ乗り換えENDは、吸血鬼ユーゴが奏を銃撃し死を体感させ、ルブランの運命から解放させる結末。

吸血鬼はその名の通り吸血する異形だが、原義を辿れば死後に葬処より起き上がる死者を指す名称である。*2埋葬後に生前と同じ肉体を保持したまま現れて、人々に害をなし、死に誘う「生ける死体」。生と死の境界を侵犯する者が吸血鬼である。吸血鬼伝承がこの「生ける死体」の怪異に依拠する点を踏まえると、吸血鬼ユーゴが「蘇る死者」奏を葬るのは、同族としての誼と責任感に起因した行動と言えるだろう。

生と死の狭間に立つユーゴから贈られる葬送曲。その音色は哀憐を帯びている。

 

 

 

*1:revenant。フランス語で「幽霊」の意味。歩く死者。犬木加奈子の漫画『真昼のルヴナン』では、いじめの連鎖の象徴としてルヴナンが描かれる。

*2:平賀英一郎『吸血鬼伝承』中央公論新社、2000年

ゲーム『Love☆Drops~みらくる同居物語~』真柴奏ルート攻略メモ

9/3

【家】キッチン 

そ、そうかな?ありがとう

9/4

【街】商店街

こっそりサイズ測ろうとしてない?

9/5

【街】公園

やりたくないの?

9/6

【家】リビング

月1回届くシュークリーム

9/7

【街】公園

誘ってみる

ユーゴを誘う

9/8・9/9

楽しかったよ

9/10

【家】ユーゴの部屋

ケーキに包まれてるみたいね

9/11 

【家】バスルーム

……一緒には入らないわよ?

9/12

【学校】2年教室

もう放課後よ

9/13

【街】公園

それは立派な泥棒よ!!

9/14

【家】ユーゴの部屋

昼寝がしたかったの?

誘ってみる

ユーゴを誘う

9/15・9/16

明日もお願い

9/17

【家】リビング

起こす

9/18

【街】公園

すっごく気になっちゃうよ

9/19

【街】商店街

ユーゴの歌のことを聞く

9/20

【街】スーパー

私が選んであげる!

9/21

【学校】3年教室

……

誘ってみる

奏を誘う

9/22・9/23

今、何を考えてますか?

9/24

【街】公園

公園で何か買う

9/25

【街】公園

私のチョコレートをあげます

9/26

【学校】図書室

この時代に生きていたみたいな言い方ね

9/27

【街】港

話の腰を折らないで下さい

9/28

【学校】屋上

つまらない答えですね

誘ってみる

奏を誘う

9/29・9/30

黙っている

10/1

【街】港

食べたら感想を言いますね

10/2

【学校】屋上

強いんですね

10/3

【学校】2年教室

今日は一人で帰るよ

10/4

【学校】図書室

頭をぶつけてしまうとか?

10/5

【学校】図書室

智哉君、どうして?

誘ってみる

奏を誘う

10/6・10/7

今日はとことん付き合ってもらいます

10/8

【街】港

海が荒れているのが?

10/9

【学校】3年教室

さっきは無視したのに?

10/10

【学校】屋上

家族に心配かけるのはよくないわ

10/11

【学校】屋上

空と屋上の間を見ていたんですか?

10/12

【学校】図書室

本当はこっそり勉強しているとか?

誘ってみる

奏を誘う

10/13・10/14

じゃあ、色々聞いて下さい

10/15

【街】公園

私のじゃないです

10/16

【学校】図書室

司書の気を引く

10/17

【学校】屋上

学校で吸うのはよくないですよ

10/18

【学校】3年教室

奏さんと、仲良くしたいの

10/19

【街】本屋

歴史の証人になってみたいです

誘ってみる

奏を誘う

10/20・10/21

かわいい……かも

10/22

【街】公園

噴水で遊んだとか?

10/23

【学校】3年教室

何か手伝いましょうか?

10/24

【街】公園

寝顔に悪戯書きしたかったな

10/25

【街】本屋

奏さん、何の本を読んでるんですか?

10/26

【街】港

聞こえませんか?

奏 

(……ううん、信じよう)

今度は私の話をします!

付き合おうって言ったのに、酷い!

ありがとう……嬉しい 

じゃあ、人に好きになられることは?

私を好きになってくれませんか?

正直に答える

資格なんていらない

ごめん、奏さんの方がよっぽど怖いのに

海を見にいくのを日課にしようかな?

奏END

 

ゲーム『星の王女 光のつばさ』黒川悠弥ルート感想

f:id:bodensee:20210618080232j:plain

目の前に、一面に広がる見たこともない世界。ライブ旅行直前、バスが異世界に召喚された。乗車していたのは、軽音楽部の顧問教師や高校生たち。魔術師の老婆からこの世界へ導かれた目的を聞いた彼らは、世界を救うために旅立つが……。

美蕾より2006年4月29日発売。『星の王女』、『星の王女2』、『星の王女3~天・地・人の創世記~』に続く、星の王女シリーズ第四弾。

『星の王女 光のつばさ』と続編『星の王女 光のつばさ 恋のパティシエ』の二作同梱版。

異世界へ召喚された高校生たちの冒険を描く18禁乙女ゲーム

 

春日ひなたは明るく活発な高校三年生。友人たちやバイト仲間に恵まれて、楽しい日々を送っている。軽音楽部のマネージャーを務める同級生・原田奈緒(演:村平琴乃)の紹介でバンド活動に関わったひなたは、部員たちと共にライブ旅行へ向かうことに。

同行者は、軽音楽部の部員―原田奈緒、新川新汰(演:ヘルシー太郎)、紫堂一臣(演:紀之)、一ノ瀬凌(演:朝美仁志)―と顧問の国語教師・香坂創希(演:山芋タロウ)、用心棒役の剣道部主将・柏葉修(演:山下一真)、お目付け役の生徒会長・黒川悠弥(演:青島刃)と副会長・姫宮沙世(演:黒澤巴)ら。ところが、一同を乗せたバスは突如光に包まれてしまう。意識を取り戻すと、目の前には見たこともない世界が広がっていた。其処は虹の街・レイクール。どうやら未来世界であろうと目星をつけた彼らに、魔術師の老婆から思いもよらぬ事実が告げられる。彼らは予言書に記された救世主であり、この世界のために召喚された者たちだという。さらに、ひなたは予言書に選ばれた人間であった。

世界を救うためには、奪われた五つの珠を取り戻さなければならない。ひなたたちは予言書を携えて旅立つが……。

 

 

黒川悠弥ルートは、優等生の生徒会長の裏の顔を知るストーリー。

裕福な家庭に生まれ、秀才でスポーツ万能。生徒会長として人望も厚い黒川。だが、彼の性格には問題があった。

 

異世界に旅立つ数日前。

ひなたと透汰と一臣は不良たちに絡まれ、喧嘩沙汰になってしまう。その現場を目撃した黒川は学校に報告するという。暴力事件が明るみに出れば、軽音楽部は活動停止処分を受ける。見逃してほしいと訴えるひなたに対し、

「……分かった。黙っておいてあげるよ。でも、その代わり…俺の相手、しろよ?」

脅迫材料を得た黒川はひなたの体を要求する。その場では逃れたものの、黒川はひなたを監視し、「分かってるよな」「バラしたら俺もバラすから」と口止めをする。

 

黒川の鋭い舌鋒は異世界転移後も止まらなかった。五つの珠を取り戻す旅の合間にも「お前って意外と尻でかいのな」「そのキュートなお尻にはくショーツはどんな色が多いの?」と卑猥な発言を繰り返す。たちが悪いことに黒川は他の人間がいる場面では穏やかな優等生を演じており、ひなただけが黒川の裏の顔を知っていた。

 

だが、ひなたとは別の理由で、黒川を疑う人物がいた。ひなたの友人・奈緒である。奈緒は黒川が知らない男と話している場面を目撃していた。異世界に知り合いがいるはずがない。珠を奪った裏切り者は黒川ではないか。黒川は怪しいと奈緒は訴える。ひなたは黒川を信じるが、黒川の単独行動は増えていた。

ついに黒川は姿を消してしまう。その上、時期を見計らったかのように、テレシア王国が旅の一行を奇襲する。テレシア王国側は珠を取り戻しに来た一行の目的を把握している様子である。黒川がテレシア王国に情報を流したのでは?旅の仲間たちは黒川への不信感を抱き始める。

 

セルティエに辿り着いた一行は黒川と再会するが、その直後、敵側の攻撃を受けて、黒川を庇った奈緒は命を落としてしまう。奈緒の死を目に焼き付けた黒川は前世の記憶を思い出す。

 

黒川の単独行動。その目的は自身の過去を探ることだった。

「耳に聞こえる叫び声が消えない。悲鳴と断末魔の叫びはこの世界へ来てから日増しに強くなっていく」

黒川は異世界に来てから幻聴に悩まされていた。鮮烈な死のイメージは黒川悠弥として生まれる前、別の誰かであったときの魂に刻み込まれた記憶である。前世の自分はこの異世界で人を殺したことがあるのではないか。黒川は前世における己の行動に疑いを持ち、異世界の人々に話を聞いて回っていたのである。

 

奈緒の死を前にして黒川が取り戻したのは、珠を巡る戦乱の記憶だった。

襲撃を受けた街。逃げ回る人々。命を落とす若い母親と母に抱かれた赤ちゃん。

その赤ちゃんこそが黒川で、母親は奈緒であった。

黒川と奈緒は赤ちゃんと母親の生まれ変わりだったのである。

 

 

その後、一つの珠を取り戻した旅の一行は現代に帰還。異世界で命を落とした奈緒は一足先に現代に戻っていた。

異世界で凄絶な前世が明らかになった黒川と奈緒だったが、現代で二人の因縁は掘り下げられず、友人以上の関係には発展しなかった。黒川の性格にも変化は見られない。異世界の冒険は彼らの人生に何一つ影響を与えなかったのだ。

ここから物語は異世界ファンタジーから学園もの乙女ゲームに転換し、普通の高校生として黒川とひなたが恋人関係に至る場面で幕を閉じる。

 

 

黒川がひなたを好きになった理由は、

「お前を愛してる」

「いつからなのかはわからない。前からそうだったような気もするし、今でもお前のどこに惚れたのか理解できない」

と、黒川本人でも分からないとの弁。黒川と息が合う秀才美人の生徒会副会長・姫宮ではなく、あえてひなたを選ぶ理由は不明である。ひなたがセクハラ紛いの言動をしていた黒川に好意を抱く点も不可解である。

 

 

前世の記憶や異世界についても謎が残る。

異世界は未来の世界と明言されているが、未来世界の赤ちゃんが命を落とし、過去世界の黒川に転生したと仮定すると、タイムパラドックスが生じている。黒川と奈緒は未来と現代の間で輪廻転生を繰り返しているのか。真相は不明である。

ゲーム『星の王女 光のつばさ』黒川悠弥ルート攻略メモ

異世界編】

今日の始業式

本の続きが気になる

平家物語

廊下に出る

ちょっとバンドの練習を覗いていこう

透汰って…

ちゃんと働けるかな

ぶらぶらっと、廊下でも歩いてみよっかな

生徒会長の後を追う

身体が動かない…

実は…

何となく一ノ瀬君には黄色が似合うと思う

黒川くん?

食料の買出しに行ってこよう。

夏樹くん…

何たくらんでるの?

座る

白とか、ピンクとか

どっちもいい

たくさん話しかけてみたらわかるかな

座る

宇宙!!

黒川君!

黒川君だ。

断る

黒川君

そんな態度の黒川君て珍しいね

男の子1人だけなのが嫌なのかな

ごめん、後でね

黒川君以外の人だよ!

娼婦の役なんかもやっちゃうセクシーな女優!

断る

想像がつかない

断る

座る

このままずーっとこうしていたい…

私も黒川君と夫婦漫才したい!

大人しくしていよう

黒川君?

黒川君!

ただの友達に決まってます

黒川君、がんばって

奈緒って本当に面倒見がいいなあ

断る

黒川君のことが心配

生徒会室は…

黒川君の手料理って、どんなだろう?

黒川君を信じる

黒川君…?

私も好きだった

セルティエへ

順番に回るしかないね

いじめてどうする気?

黒川END

 

 

【現実編】

今日の始業式

本の続きが気になる

方丈記

廊下に出る

ん? B組から声が……

ちゃんと働けるかな

それに、夏樹君は生意気だったしなぁ

あんなやつのことなんか知らない!

お金持ちは違うなー

呼び込み

いいや、もう帰っちゃおう

それはちょっと……。

……さっさと起きよう

え、柏葉君!?

何でもありません。

あれ、一ノ瀬君が来るのって珍しい

咲良はどこかな?

気のせいかな

少しぶらぶらしていく

生徒会長の後を追う。

身体が動かない…

黒川君…

わからない…

泣く

奈緒を追いかけない。

文句を言う。

黒川君も何かいる?

もっと…

仕方ない…

断固拒否。

黒川END

ゲーム『桜雪』攻略メモ

赤羽甲斐、久世芝は二周目以降ルート解放

鳥生視点は節津蘇馬、鳥生七尾、赤羽甲斐、久世芝、祓川清志朗攻略後ルート解放

グランドエンドは鳥生視点攻略後ルート解放

 

【節津蘇馬】

詰め所へ寄る

棺桶から出してやれ

節津が気になる

節津のところへ行く

呪符を取って顔を見る

点呼する

戦闘準備だ!SAVE

節津はどうして軍人に?

カイとのことをからかってごめん

節津の後を追う

話す時は人の目を見て物を言うものだ

昨夜のことを問い詰める

節津との関係を尋ねる

助けに来るのが遅い!

僕が子供の頃…

カイと仲が良いな…と思って

祓川が居なければ任務失敗だ

節津END

 

SAVEから

レジスタンスのあの男は何者?

ピアノが弾きたい

そうだよ、僕は久世だ

カイの後を追う

わかった、近付かない

そんなことより質問がある

END

 

 

【赤羽甲斐】

廊下右へ

わかった、忘れる

カイが気になる

レジスタンスについて調べる

暴力を振るう

点呼する

戦闘準備だ!

レジスタンスのあの男は何者?

ピアノが弾きたい

しまった!!

カイの後を追う

話す時は人の目を見て物を言うものだ

飲む

喧嘩なら他所でやれっ!

侮辱を受けた

地図を貸してくれないか

カイを追う

赤羽END

 

 

【鳥生七尾】

詰め所へ寄る

棺桶から出してやれ

節津が気になる

節津のところへ行く

呪符を取って顔を見る

点呼する

戦闘準備だ!

節津はどうして軍人に?

カイとのことをからかってごめん

その場に留まる

話す時は人の目を見て物を言うものだ

演奏を続ける

声を押し殺す

僕も愛してる

銃を降ろす

出発する前に…

鳥生END

 

 

【久世芝】

廊下右へ

わかった、忘れる

気にしない

節津のところへ行く

やっぱり棺桶に戻す

就寝する

節津に兄様のことを聞く

シバに逢いに行く

偶然だろう

誰かの陰謀だ!!

大丈夫か?

節津に酷いことをするな!

節津だけでも逃げろと命令

わかった

END

 

 

【祓川清志朗】

詰め所へ寄る

棺桶から出してやれ

節津が気になる

棺桶男の世話をする

呪符を取って顔を見る

就寝する

荷を守れ!

どうして手を払ったのか問い詰める

自分で見に行く

声を掛ける

話す時は人の目を見て物を言うものだ

演奏を続ける

祓川の手を引いて逃げる※SAVE

反撃する

祓川の為

祓川、やれ

祓川、殺してしまえ

祓川、殺してしまえ

祓川END

 

SAVEから

逃げる

後悔していない

BADEND

 

 

【鳥生視点】

鳥生サイド

詰め所へ寄る

棺桶から出してやれ

さくらを後ろから抱き締める

呪符を取って顔を見る

戦闘準備だ!

俺が居なくて寂しかった?

声を掛ける

話す時は人の目を見て物を言うものだ

さくらの傍に行く

手を握れ

祓川がお前とエッチしたいらしい

シバの小隊と戦う

鳥生視点祓川END

 

 

【グランドエンド】

さくらサイド

廊下右へ

わかった、忘れる

気にしない

節津のところへ行く

やっぱり棺桶に戻す

就寝する

節津に兄様のことを聞く

シバに逢いに行く

偶然だろう

誰かの陰謀だ!!

大丈夫か?

助けて節津!

節津だけでも逃げろと命令

断る

グランドEND

 

ゲーム『memories』感想

「じゃあ、伊生堂万歳だ。お前は、伊生堂でオレを惑わせる」

f:id:bodensee:20210531220952j:plain

両親の海外転勤を機に、聖クラウス学園に転入した樋口由美。初めての事ばかりで戸惑いながらも、友達を作り、前向きに過ごしていた。そんな日々の中で男の子たちとの出会いが待ち受ける。

ショコラティエより2010年4月28日発売。

現代日本の学園を舞台に、女子高生の初恋を描く18禁乙女ゲーム

 

高校二年生の樋口由美は、両親の海外転勤を機に、聖クラウス学園に転入することになった。

新しい環境の中で戸惑いながらも、由愛会(生徒会)の役員である同級生・出水由香利(演:水廉)と仲良くなり、学園生活を満喫する由美。さらに、個性的な男の子と知り合い、初恋を経験する。

攻略対象は、同級生のバンドマン、由愛会の会長、御曹司の先輩、虚弱な後輩、学園長の五名。

 

 

感想ブログやSNS、通販サイトのレビューで低評価を叩き出している本作。

元値7600円(税抜)に対してDL価格500円、ついでに青島刃出演作ということで、怖いもの見たさでDL版を購入。

結論から言えば、低評価も納得の出来である。

テキストは稚拙。

ストーリー展開は突飛。

主人公は視野が狭く幼稚。

攻略対象は非常識。

どこを取っても評価に値しない。強いて挙げるのならば、出演声優の高い演技力だが、それはこの作品をプレイしなくとも分かることである。約11年前に発売された作品という点を差し引いても、褒められる箇所が見出せない。

 

memories。

その名の通り、記憶に残るゲームである。

 

 

プレイ順は、小野瀬敦司→上条隼斗。

 

①小野瀬敦司(演:青島刃)

聖クラウス学園の学園長。穏やかな性格で、年下の学生たちにも丁寧に接する。

 f:id:bodensee:20210603071959p:plain

小野瀬ルートは上条隼斗ルートもしくは浅葱樹ルートから分岐するシナリオ。上条や浅葱と関係を持つものの、小野瀬に好意を寄せる物語である。

 

〈上条隼斗ルートから分岐する場合〉

同級生のバンドマン・上条と体の関係を持った由美だったが、翌日の彼の言動は期待からかけ離れていた。下の名前を呼んでほしいと望む由美に対し、上条は「樋口」と声をかけたのだ。由美は不安に襲われる。さらに、由愛会の会長・十津道也(演:先割れスプーン)が由美と上条の交際に反対する。

上条との交際に悩む由美に優しい言葉をかけたのは、学園長の小野瀬だった。学園長室で言葉を交わした由美は、小野瀬に好意を持ち始める。ついには告白するが、「教師としての立場ではその気持ちに答えることは出来ません」と断られる。自省した由美は、高校を卒業するまで小野瀬とは距離を保つことに。数年後、高校を卒業し、生徒と教師の間柄ではなくなった由美と小野瀬は無事に結婚式を挙げるのだった。

 

 

このルートで描かれるのは、主人公・由美の心変わりの早さ。下の名前で呼ばないというだけで上条を嫌悪し、小野瀬に心を傾ける由美は、身勝手で思慮に欠ける。小野瀬は由美が礼節を弁えているところと一緒にいて気持ちが負担にならないところを気に入ったと語るが、甚だ疑問である。

シナリオの整合性も取れておらず、ほぼ面識がない浅葱樹(演:神奈紘飛)や最勝寺嘉隆(演:神凪儚)、嘉隆の妹・莉子(演:マヲ)が由美の部屋を訪れて結婚を祝福するのは不自然な展開である。

 

 

〈浅葱樹ルートから分岐する場合〉

下級生の浅葱樹と交際を始めた由美。彼は遺伝性髄鞘障害を患っており、長くは生きられないという。

そんな折、由美は小野瀬から声をかけられる。

「あまり下を向いていても、そうそう幸せは落ちているものではありません。せめて、顔を上げてお行きなさい」

小野瀬は学園パンフレットに使用する写真の撮影を行っていた。由美は小野瀬と学園内を散策しながら、写真撮影を手伝うことに。聖クラウス学園にはかつて「爆釣部」なる部活があった等、楽しそうに学生時代の思い出を語る小野瀬。

由美が悩みを相談すると、

「後から考えたらなんでもない、ささいなことなのにとても大きな問題に感じたり……」

「逆に、将来に関係してくるような大きな問題をサラっと決めてしまえたり、ある意味神秘的で、とても面白い」

自身も由美と同じように悩む子供だったと語る。

「今となれば、懐かしくて面映ゆい。自分のものであった時は恥ずかしく、ままならなかったものですが」

「大丈夫です。あなたの中にも、きっと解決できるだけの力があります。……元、子供としての一意見です」

あなたならば自分の力で解決できる。答えの提示はしないが、教師として手助けはするという小野瀬。教師として、人生の先輩として頼りになる彼の返答を聞いた由美は、好意を抱き始める。

 

その後の内容は〈上条隼斗ルートから分岐する場合〉と一言一句同じテキストで、上条と浅葱、正反対の男性を経由したにもかかわらず終着点が同一という不可思議な展開を見せる。上条ルートとは異なり浅葱を通して最勝寺兄妹と関わるため、結婚直前の兄妹の訪問は有り得ない事態ではないが、難病の浅葱が涼しい顔で由美の結婚を祝福するのは奇妙と言わざるを得ない。

 

 

②上条隼斗(演:佐藤タカオ)

聖クラウス学園二年生。由美の同級生。バンド活動をしている。

由愛会会長の十津道也とは犬猿の仲。

 

商業ゲームとしての質が問われるルート。『memories』の真髄が味わえるシナリオとなっている。

 

個別ルート序盤、由美と二人きりでカラオケを楽しむ上条。

だが、突如何者かに話しかける。

テキスト「メロディが楽だったからな。いい歌だと思うぜ。」

音声(メロディが楽だったからな。いい歌だと思うぜ。……これメロディーの方がいいですか?)

上条、いや上条を演じる佐藤タカオさんがスタッフに質問している。収録の際のNG音声なのは火を見るより明白で、今後の先行きが不安になる。

 

 

恋の歌が苦手な上条は、由美との出会いを機に作詞ができたという。

「1st Chance 突然の稲妻」

「オレを惑わすこの娘は ダレ?

 この手を すり抜けていく瞬間

 このままもう 会えないと思っていた」

「2nd Chance 嬉しい誤算」

「目の前で眩しく笑うのは キミ

 まさか 二度目があるなんて

 運命なんて言葉 信じてみたくなった あの日」

如何とも形容し難い歌詞である。だが、上条本人は出来に納得した様子。バンドの練習用スタジオにて由美に告白すると、そのまま関係を持つ。バンドマンとしてあるまじき行動なのは言うまでもない。

 

翌日。下の名前を呼んでほしいと望む由美に対し、上条は「樋口」と名字で呼びかける。上条の態度に嘆き悲しむ由美。さらに、追い打ちをかけるように、由愛会の会長・十津道也が二人の交際を反対する。十津は妹を捨てた軽薄な男と上条を重ね合わせていた。余計なお世話である。

由美は上条を執拗に追いかけ回し、彼の本心を聞き出す。上条が下の名前を呼ばないのは「恥ずかしいから」であった。聞かなくとも、容易に推測できる理由である。その程度の心情を鑑みずに付き纏う由美は、想像力に欠け、迷惑極まりない。だが、上条本人は気に入ったらしく、二人の交際は継続する。十津も上条を許す。

 

その後、上条のバンドは人気を博す。音楽には張り合えないと実感する由美。

ところが、公私混同した上条は、ライブ会場で由美を指差し、叫ぶ。

「顔を上げろ!耳を澄ませろ!オレは今、お前のためにここに居るんだ!」

「――この曲は、なによりも一番大事な、お前のために歌うんだ!」

上条が披露するのは由美のための歌。満員のライブ会場で、その特別な意味を知るのは二人だけである。血と汗を流してチケットを手に入れたファンに囲まれながら、由美は幸福と優越感を感じるのだった。

 

ライブにて観客よりも私情を優先する上条。そんな上条の行動を咎めるどころか、感激する由美。プロ意識に欠けた彼らの行動に呆れ返るばかりである。

 

 

BADエンドは、交際を秘密にする結末。

上条から下の名前で呼ばれない由美だが、「彼が嫌がるから」と我慢する。友人の由香利だけが二人の交際を知っていた。

上条は由美の体を求めるが、由美自身の心を見ようとはしない。セックス中も、

「そっか……この香りが、オレをそそるんだぜ。シャンプーも、伊生堂か?」

「じゃあ、伊生堂万歳だ。お前は、伊生堂でオレを惑わせる」

と、目の前の由美から目を逸らし、伊生堂製ボディーソープとシャンプーを褒め称える。上条が欲しいのは、恋人ではなく、良い匂いの肉体である。

彼の携帯には「由香利」の文字が浮かんでいた。

 

由美と由香利に二股をかける上条。GOODエンドよりは現実に即した結末だが、濡れ場における「伊生堂」連呼は珍妙である。上条の気持ちが由美自身に向いていないことを表現したいのだとしても、突拍子もない台詞回しである。

 

 

奇怪で珍奇。

本作『memories』を形容するならば、これ以上に相応しい単語はないだろう。浮世離れしたテキスト。論理的思考が欠如した登場人物。プレイヤーの理解を阻まんと立ち塞がるシナリオ。ついてこられる者だけがプレイすればいい。そのような気概すら感じさせる。

青島刃目当てプレイヤーとしてはここで終わりとするが、我こそはと思う挑戦者は是非お試しあれ。