路傍の感想文

創作物の感想

ゲーム『Artificial Mermaid~SILVER CHAOS 2~』ジェイル=コガルート攻略メモ

素直に謝る

考えを述べてみる

ツカサのレクチャーを受ける

ジェイルから顔を背ける

そのまま見過ごす

両腕を広げて通せんぼ

イブキに礼を言う

屋上

顔を出す

ほっといてほしい

初対面で通す

屋上

1人でも子供を助けに行く

「頑張れ」と励ます

そっとしておく

許しの言葉を与える

お礼を言う

あえて聞かない

冗談で返す

その人のこと、好きだったんですか

挙手をする

渋々起きる

ジェイルにキスされたから

聞いていない

これが本当に神の儀式なのだろうか?

ロイに助けを求める

書類棚を探る

羽を攻撃させる

下半身を攻撃させる

ラグシエルに従う

GOODEND

ゲーム『幸の天秤』攻略メモ

【望月輝】

「私の体がほしいとか?」

(あんまり探られたくないのかな)

「あ……ありがとう」

今の私たちは周りからどう見えてるのか気になった

「私、頑張るよ」

少しの恐ろしさだった。

不気味にすら感じた。

(……でも嫌いになれないのは、なんでだろう)

「輝さんが傍にいてくれるなら」/「嘘をつかれるのは悲しい」→END6「閉ざされた扉」

END5「輝の天秤」

 

 

【篠原玲人】

「……お金ならないよ」

「じゃあ彼女とか……」

「はは、ありがとう」

怜人さんの背を思い出した。

「ありがとう……」

「やっとここまで来たんだな、と思ったの」

(もしかして、嫉妬してるのかな)

(人のものだと思うと、腹立たしくなったりするのかな)

(……可愛いとか、思ってくれてるのかな)

(一度死んだつもりでいたくせに)

(私だって、同じように傷つけられたんだから)

(本当に、嫌になるくらい胸苦しい……)※SAVE

「……」

(まったく、しょうがない人)

「……ばか」

DVDを元に戻す/DVDを渡す→END4「人魚姫のナイフ」

END1「玲人の天秤」

 

※SAVEから

「そんなに私に残って欲しいの?」/「勝手に死ねばいい」→END3「復讐の終わり」

END2「私の可愛い犬」

2021年上半期にプレイしたゲーム

2021年上半期にプレイしたゲームの感想

 

【男性向けゲーム】

・『痴者の夢』

・『屠殺の園』

・『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界超エロサキュバス学園!』

BLゲーム】

・『桜雪』

・『スロウ・ダメージ』

・『ディストピアの王』

・『メイド★はじめました~ご主人様のお世話いたします~』

 

 


【男性向けゲーム】

・『痴者の夢』(succulent)

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高村のどかは恵まれない家庭環境で育った女子学生。ある雨の日、のどかは地元でも有名な豪邸に一人で暮らしている男・一条正宗と出会う。無職の正宗は、交通事故で死亡した両親の遺産を相続し、のんびり暮らしていた。のどかは正宗と親しく会話を交わすようになる。夏休み。のどかは正宗の家に押しかけるが……。

2020年12月30日発売。18禁同人ゲーム。

今季の問題作。これまでプレイしたゲームの中ではワースト二位*1。タイトルと成人男性×未成年少女の設定からは『痴人の愛』への志向が窺えるが、少女の性質は真逆である。本作における痴れ者は無職男性・正宗だ。

成人男性×未成年は元来好きな設定なのだが、本作のように未来への展望が見えないカップルは例外である。

 

 

・『屠殺の園』(Catear)

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戦争が始まってから四半世紀。極北の地に、親しみと侮蔑を込め「屠殺の園」と呼ばれる戦士製造の練兵場がある。女装少年ツバキも戦士になるべく練兵場を訪れる。

2007年4月27日発売。18禁ゲーム

消費されるヒロインたちへの鎮魂歌。

 

本作は「男性向け18禁ゲームのヒロイン(攻略対象)」「ヒロインを産み出したゲーム制作者」「ヒロインを愛でるプレイヤー」の三つ巴の共犯関係を描く作品だが、男女を入れ替えて「乙女ゲームの攻略対象」と「攻略対象を鑑賞する乙女ゲームプレイヤー」の図式に当て嵌められるかと言えば、否である。言わずもがなBLゲームにおいても該当しない。乙女ゲームBLゲームプレイヤー(主として女性)が当該ゲームをプレイする際の視座は、男性向け18禁ゲームのプレイヤー(主として男性)とは重ならない。

乙女ゲームBLゲームの攻略対象に恋をするのは物語上に用意された登場人物の特権であり、プレイヤーに出来るのは評論家よろしく寸評を述べることだけである。

 

 

・『もっと!孕ませ!炎のおっぱい異世界超エロサキュバス学園!』(みるくふぁくとりー)

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私立夢見ヶ淵学園二年生の崎羽精炎はオカルト研究部の部長。サキュバスの召喚に励んでいたある日、異世界ユリドラシルの女学園へ転移してしまう。理事長から「廃校の危機に瀕している学園を救ってほしい」と頼まれるが、その方法は学生たちを誘惑することだった。

2021年4月30日発売。18禁ゲーム。メイン攻略対象は十名、サブ攻略対象は二十名。

2007年の『屠殺の園』で描かれたヒロインたちの戦いは、2021年に至るまで続いている。狂乱の宴で、男性キャラクターは透過され、女性キャラクターは嬌態を画面に見せつける。

 

プレイしたのは二人のキャラクター。

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『魔性眼鏡』で主演したあかしゆきさんが演じるロザリナ・ラファエロスは主人公より一つ年上の三年生。高飛車なお嬢様サキュバスである。

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一年生のサキュバス、シャルティーナ・ルイトガルド(演:花澤さくら)は内向的で愛くるしいキャラクターである。

 

 

BLゲーム】

・『桜雪』(パレット)

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近未来の東京。軍人の久世さくらは父・連翹からある荷物を護送するように命じられる。カレンデュラ小隊の隊長に着任したさくらは、副隊長の節津蘇馬や隊員の鳥生七尾らを連れて、荷物を奥多摩へ運ぶが……。

2004年12月3日発売。18禁BLゲーム。攻略対象は五名。

軍人の権力闘争を描く本作。個別ルートの周回で見えてくる人間模様と世界の秘密。絡まった糸を解いた先に待ち受けるのは大団円か悲劇か。一瞬たりとも見逃せない作品である。

 

『桜雪』最大の功労者は鳥生七尾(演:先割れスプーン)。先割れスプーンさんの生き生きとした演技によって肉付けされた鳥生は、生を渇望し、最後まで諦めない青年である。美形とは言い難い容姿だが、物語が進んで彼の内面と来歴が明らかになるにつれて、誰よりも美しく気高い存在に変貌する。物語の枠を乗り越えて、エンディングに介入する鳥生の荒業には拍手。

また、鳥生が発した一言によって久世芝(演:平井達矢)との関係が判明した瞬間の驚愕も言葉では言い尽くせない。二人の関係性は盲点だった。語られないからこそ想像を掻き立てられる。

 

 

・『スロウ・ダメージ』(Nitro+CHiRAL

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近未来の日本。日本の一大カジノ・リゾートとして開発された特別行政区「新神海」に暮らす青年トワは、人の心の奥底に押し込められた爆発寸前の欲望をモチーフにして油彩画を制作していた。医者タク、タクの病院の手伝いをしている青年レイたちと交流を持ちながら、トワは絵を描くが……。

2021年2月25日発売。18禁BLゲーム。攻略対象は四名。

体験版の感想に、「カットインの演出含めて、まるでソシャゲのような作りである「探索パート」「心理パート」。このシステムを楽しめるか否かが、本作の鍵だろう」と書いたが、結論から言えば困難だった。

面倒な作業である「探索パート」、選択肢の数に辟易する「心理パート」、相槌がうるさいパートボイス、気に障る目パチ、ゲーム発売直後のソシャゲ化発表、眼鏡医者、女装、店のトイレ内でのセックス、図書室内でのセックス、無職、断髪、主人公の怠惰を指摘する脇役と擁護する攻略対象の対比……本作を構成する全ての要素が合わなかった。タクルートとレイルートをクリアして力尽きた。

 

短時間で数キロメートルを移動する主人公の健脚に驚かされる「探索パート」は、主人公の性格からは想像できないフットワークの軽さに最後まで違和感が拭えなかった。毎回プレイヤーが行き先と主人公の言動を決定しなければならない点も面倒。一箇所ならともかく、毎回五、六箇所を探索し、キャラクターに遭遇したら〈NEGATIVE〉か〈POSITIVE〉の台詞を選択せねばならない。その間、自動テキスト送りが解除されて、プレイヤーはマウスクリックでのゲーム進行を強制される。この単調なクリック作業の一体何が楽しいのかさっぱり分からなかった。突然自動テキスト送りが終了し画面が動かなくなり、「探索パート」が始まったことに気付かされる度に頭を抱えた。

 

探索同様に自動テキスト送りから切り替わる「心理パート」でもクリック作業を強いられる。一回の「心理パート」における選択肢は14~18個。選択肢が多すぎるだけでも手間がかかるのに、この「心理パート」を乗り越えないと攻略対象とのエンディングを迎えられない。その上、攻略対象の「心理パート」に入るためには脇役の「心理パート」を経由しなければならないのだ。「心理パート」のクリアには、専用の「探索パート」で五、六箇所回って、複数のキャラクターと会話し、〈インスピレーション〉を獲得することが必須条件。つまり、タクENDに到達するためには脇役の眼鏡医者専用「探索パート」「心理パート」とタク専用「探索パート」「心理パート」、レイENDに到達するためには脇役のショタ専用「探索パート」「心理パート」とレイ専用「探索パート」「心理パート」を終える必要がある。

わざわざ「心理パート」で暴かなくとも、眼鏡医者の目的もショタの正体も火を見るより明らか。紙芝居型BLゲームであれば、さらりと流れるようなエピソードである。しかし、本作では脇役の挿話を見るために、探索、会話選択、〈インスピレーション〉獲得、探索、会話選択、……の作業を繰り返さなければならないのだ。

眼鏡男性とショタは興味が持てないどころか、苦手な部類のキャラクターという点もあって、見たくもないキャラの心を暴くためにマウスクリックしていく行程は、疲労感だけが蓄積されていった。

 

「探索パート」と「心理パート」で息も絶え絶えになりながら突入したタク個別ルートとレイ個別ルートは、いずれも疑問が残る展開である。

 

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ゲーム序盤、レイは「男性らしさ」「女性らしさ」という固定観念に囚われているキャラクターとして登場する。あえて「女性のように」髪を伸ばし「女性的な」柔らかな言葉遣い(所謂オネエ言葉)で振る舞い、「男性性」から回避していた。しかし、個別ルートの「心理パート」を通して己の性的指向を認めたレイは、攻め役として主人公を抱き、柔らかな言葉遣いをやめて断髪する。彼は「女性のような」自分から訣別し、「男性のような」人間への変化を選ぶのである。

このレイの一連の行動は、はたして彼は「男性らしさ」「女性らしさ」の迷路から抜け出せたのかという疑問を投げかける。自身のありのままの個性を肯定するならば、これまでの髪型と言葉遣いを改める必要はないはずである。一般的に長髪と柔らかな言葉遣いは女性の特徴だが、決して女性の専売特許ではない。男性が髪を伸ばし柔らかい言葉遣いをしても何ら違法性はなく、魅力や美点にもなりうる。とりわけ『スロウ・ダメージ』の世界では、レイの立ち居振る舞いは社会的に認められており、長髪でオネエ言葉の攻め男性として支障なく生活できる環境下に置かれている。しかし、レイはこれまでの自分をかなぐり捨て、「男性らしさ」を希求する。

彼の行動から見えるのは、「女性的」からの忌避と「男性的」への偏重である。その根底には「男性とはかくあるべき」「女性とはかくあるべき」の峻別とミソジニーが伏在している。「心理パート」で心を暴いてもなお、レイは「男性らしさ」「女性らしさ」の自縄自縛に陥っているのである。

 

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おじさん攻めとして注目していた中年男性タクは、頼りになるおじさんではなく、決断力に欠ける人間である。「心理パート」においてタクを説得する場面では、18回言葉を投げかけても(=選択肢を選んでも)心を開かず、苛立ちが募る。たった一つの選択肢で決着をつける他社ゲーの攻略対象と比較すると、タクの頑なさには閉口した。

さらに、その「心理パート」の結果、タクの社会的立場と信用は失墜する。主人公がタクを堕とさなければ、彼は失職しなかったであろう。違法行為への加担よりも職を失う方が恐怖である。無職となった46歳中年男性タクの今後を想像すると、やり切れないエンディングであった。

 

 

・『ディストピアの王』(PIL/SLASH)

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世界が巨大なAIネットワークに司られた時代。恵まれた環境で育った印我桐久は、世界がひれ伏すロックスターになるべく貧民街を目指し家出する。幼馴染みの鍬刀半左が所属するバンド「定時退社」に加入するが……。

2021年6月25日発売。18禁BLゲーム。攻略対象は四名。『オメルタ』の立石涼先生が原画を担当。

『スロウ・ダメージ』後にプレイしたため、テキストのみで進行する紙芝居と簡素な選択肢に安堵した。PIL/SLASHブランドには色々思うところはあるが、システムの快適さはBLゲーム界随一である。

 

序盤の「桐久はロックスターのメレに憧れている」「庵士は桐久の顔に見覚えがある」の情報から推理して、「庵士はメレのバンドに所属していたが、何らかの理由でメレが失踪。桐久の正体は印我博士夫妻が作り出したメレのクローン」と仮説を立てた。……プレイした諸兄はご存知であろうが、大外れである。予想を裏切られるからゲームは面白い。

 

 

・『メイド★はじめました~ご主人様のお世話いたします~』(VividColor)

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メイドのアルバイトを始めた大学生、従兄弟に好意を抱く青年、既婚者に心惹かれるメイド……豪邸を舞台に、五組のカップルの恋を描く。

2007年12月28日発売。18禁BLゲーム。

突然の自分語りで恐縮だが、私はアニメもスマートフォン向けゲームにも縁遠く、洋画を鑑賞する際は字幕版を選ぶタイプである。TV番組を見る習慣もなく、SNSもやめた。そのような嗜好故、ほとんどの声優の名前と声が一致しない。かろうじて声が分かるのは、最もアニメやBLCDに触れていた中学~高校時代に名前を覚えた声優さんくらいである。*2

購入時に声優が決め手となる場合も少なくないのだが、近年のBL界と乙女ゲーム界は名前も声も見覚えがない声優さんが増加し、手に取るのを躊躇してしまう。とりわけ移り変わりが顕著なのはBLCD界で、距離を置いていると、そのうちにまた新しい名前が登場し、ますますBLCDに疎くなる。負のループである。

 

翻って、『メイド★はじめました~ご主人様のお世話いたします~』。メインキャスト十名のうち、名前と声が一致するのは八名。最近の声優が分からないプレイヤーとしては、泣いて喜ぶキャスティングである。本作が発売されたのは2007年、中学~高校時代にTSUTAYAでレンタルしたDVDとBLCDも2000年代産が多く、八名の声はよく耳にした。とりわけ安芸怜須ケンさんの声は某作品を連想させる。懐かしい声と演技であった。

内容に関しては、事前にレビューを読んで期待値を下げていたため、想像より悪くはなかった。歪で甘ったるい。人間のエゴと醜悪さをデコレートしたケーキのような作品である。

 

 

*1:プレイ済ゲーム一覧にワースト一位は載せていません。

*2:当時、アニメDVDとBLCDに触れる機会と言えば、TSUTAYAのレンタルコーナーだけだった。新作レンタルは高額だったので、旧作のみを借りていた。そのため馴染み深いのは、中学~高校時代当時に放映・発売していた作品ではなく、数世代前の作品である。

この声優がすごい!(BLゲーム編)

キャラクターに命を吹き込む声優さん。

黎明期から今日に至るまでBLゲーム業界は人気と実力を兼ね備えた声優たちの活躍によって支えられてきました。

キャラクターの魅力を引き出し、シナリオに説得力を与え、プレイヤーに感動をもたらす。声優の熱演があってこそBLゲームは名作になりうるのです。

 

その類稀な美声と演技力に敬意を表して、審査員一名による「この声優がすごい!」2021年編を選んでみました。部門は、2000年代に活躍された「実力派声優」、低い声好きにはたまらない「低音声優」、2010年代にデビューした「新人声優」、オンリーワンの輝きを放つ「審査員特別賞」の四部門。エントリー基準は「ニタイトル以上の出演歴があること」。独断と偏見による選出となります。

なお、便宜上番号を振っていますが、順位ではありません。攻め受けは主人公との関係性を軸にしています。

 

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

 

主役から脇役まで・・・・・・実力派声優

エントリーNo.1【平井達矢】

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 攻め

・『桜雪』(パペット)2004年 久世芝

・『ラッキードッグ1』(Tennenouji)2009年 イヴァン・フィオーレ

・『花陰~堕ちた蜜華~』(VividColor)2009年 ヒュー・グレン

・『オメルタ~沈黙の掟~』(花梨シャノアールオメガ)2011年 瑠夏・ベリーニ

・『オメルタ CODE:TYCOON』(花梨シャノアールオメガ)2013年 瑠夏・ベリーニ

受け

・『メイド★はじめました~ご主人様のお世話いたします~』(VividColor)2007年 津田圭一

・『患者Sの救済』(マーダー工房)2021年 渋澤秀司

同軸・別軸リバ

・『玉響』(Palmiers)2006年 神代遼

・『鬼畜眼鏡』(Spray)2007年 佐伯克哉

・『コイビト遊戯』(PIL/SLASH)2007年 廣瀬諒

・『スクエアな関係~ぼくらの恋愛心理学3~』(アイン)2007年 蒼井悟

・『鬼畜眼鏡R』(Spray)2009年 佐伯克哉

2004年に『桜雪』でBLデビュー。『鬼畜眼鏡』シリーズでは主演を務め、気弱な会社員と鬼畜眼鏡一人二役を演じる。同作ではキャラクターソングCDもリリース。

 

サディスト軍人から片言の外国人、マフィア、メイド、禰宜、二面性を持つ会社員、無職まで多彩なキャラクターを演じる声優さん。演技の引き出しが多く、どのような役柄でも軽やかに演じられています。『鬼畜眼鏡』では自分×自分にも挑戦されました。

BLゲームとしては父性溢れるマフィアのボス役と憂いを帯びた青年役が鉄板。珍しい役柄は独特なイントネーションで発話する外国人ヒュー・グレン。片言攻めという新ジャンルを切り開きました。

 

 

エントリーNo.2【先割れスプーン

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攻め

・『桜雪』(パペット)2004年 鳥生七尾

・『S-TRIPPER 岳生Disc』(MONOCEROS)2004年 西中島明彦

・『紅色天井艶妖綺譚』(LoveDelivery)2008年 七絡

・『花陰~堕ちた蜜華~』(VividColor)2009年 桐島冬吾

・『GALTIA』(GRISEDGE)2015年 ゼノ

受け

・『咎狗の血』(Nitro+CHiRAL)2005年 アキラ

同軸・別軸リバ

・『絶対服従命令』(郎猫儿)2005年 ヴェルナー・ヘルツォーク

2004年に『桜雪』でBLデビュー。2005年の『咎狗の血』で主演。

 

2000年代初頭のBLゲーム界を牽引した声優の一人。『花陰~堕ちた蜜華~』『GALTIA』では真相担当キャラクターを演じています。

特筆すべきはデビュー作『桜雪』。裏主人公とも言える攻略対象・鳥生七尾を生き生きと演じられています。鳥生の陽と陰の演じ分けが素晴らしく、『桜雪』の作品世界に一定の緊張感を保たせています。

 

 

エントリーNo.3【空野太陽/空乃太陽】

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攻め

・『ぷり・プリ~Prince×Prince~』(あまなっとう)2005年 シュウイチ

・『sweet pool』(Nitro+CHiRAL)2008年 三田睦

受け

・『メイド★はじめました~ご主人様のお世話いたします~』(VividColor)2007年 東久世珊瑚

同軸・別軸リバ

・『マスカレード~地獄学園SO/DO/MU~』(PIL/SLASH)2006年 沼田ヒロシ

・『Laughter Land』(郎猫儿)2006年 ディック

・『スクエアな関係~ぼくらの恋愛心理学3~』(アイン)2007年 岸本高水

・『神学校-Noli me tangere-』(PIL/SLASH)2011年 セシル・カワード

・『神学校 The Gift』(PIL/SLASH)2012年 セシル・カワード

その他

・『鬼畜眼鏡R』(Spray)2009年 澤村紀次

2001年に男性向け18禁ゲーム『マイ・フェア・エンジェル』(Studio e.go!)でデビュー。2005年の『ぷり・プリ~Prince×Prince~』でBLデビュー。『マスカレード~地獄学園SO/DO/MU~』と『Laughter Land』では主演を務める。

 

少年役の声質の声優。相手役より年下または同年齢のキャラクターを担当されています。

精神的に不安定な役柄が抜群に上手く、BADエンドでは真骨頂を見せます。『マスカレード~地獄学園SO/DO/MU~』の特典ドラマCDや『神学校 The Gift』のギャグパートおけるコミカルな演技も個性的。2012年に引退後は新規タイトルへの出演はされていませんが、復帰が熱望される声優さんのお一人です。*1

 

 

エントリーNo.4【大石けいぞう】

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攻め

・『鬼畜眼鏡』(Spray)2007年 五十嵐太一

・『鬼畜眼鏡R』(Spray)2009年 五十嵐太一

受け

・『花陰~堕ちた蜜華~』(VividColor)2009年 桐島伊織

・『オメルタ~沈黙の掟~』(花梨シャノアールオメガ)2011年 霧生礼司

・『オメルタ CODE:TYCOON』(花梨シャノアールオメガ)2013年 霧生礼司

2007年に『鬼畜眼鏡』でデビュー。2009年に『花陰~堕ちた蜜華~』で主演。

 

出演本数は少ないながら、確かな存在感を放つ声優さん。『鬼畜眼鏡』ではバンドマンの大学生、『花陰~堕ちた蜜華~』では武家から男娼に転落した誇り高き青年、『オメルタ』ではマフィアを演じられました。実直で真面目な青年役に適した声の持ち主です。

 

 

エントリーNo.5【皇帝】

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攻め

・『STEAL!』(Spray)2009年 上里ヒロ

・『Si-Nis-Kanto』(Ands)2013年 エシカ

受け

・『Laughter Land』(郎猫儿)2006年 ロディ

・『MESSIAH Paranoia∞Paradox』(CORE-DUSK)2008年 葛城拓人

同軸・別軸リバ

・『AM2:00~猫と月夜のブランコ~』(あまなっとう)2005年 本郷万里

・『MESSIAH』(CORE-DUSK)2006年 葛城拓人

・『スクエアな関係~ぼくらの恋愛心理学3~』(アイン)2007年 西田勇人

 2005年6月発売の男性向け18禁ゲーム塵骸魔京』(NitroPlus)でデビュー。同年11月の『AM2:00~猫と月夜のブランコ~』でBLデビュー。『MESSIAH』で主演。続編の『MESSIAH Paranoia∞Paradox』では主題歌も担当。

 

美人声の声優さん。初めて声をお聴きしたのは『MESSIAH』だったのですが、月の光のように清冽で透き通った声に惚れ惚れしました。高貴な役柄が似合う声質ですが、コンビニバイト役も違和感なく演じられており、その巧みな演技力には舌を巻きます。

 

 

年上攻めと言えば・・・・・・蠱惑の低音声優

エントリーNo.6【青島刃】

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攻め

・『桜雪』(パペット)2004年 祓川清志朗

・『新婚さん~Sweet Sweet honeymoon~』(BaseSon SPICE*)2007年 小田桐斎

・『オメルタ~沈黙の掟~』(花梨シャノアールオメガ)2011年 劉漸

・『オメルタ CODE:TYCOON』(花梨シャノアールオメガ)2013年 劉漸

同軸・別軸リバ

・『マスカレード~地獄学園SO/DO/MU~』(PIL/SLASH)2006年 大泉眞吾

・『スクエアな関係~ぼくらの恋愛心理学3~』(アイン)2007年 小早川龍司

・『臨海合宿』(β-pink)2007年 武岡晴信

・『神学校-Noli me tangere-』(PIL/SLASH)2011年 オーガスト・マクラウド

・『神学校 The Gift』(PIL/SLASH)2012年 オーガスト・マクラウド

2004年7月に男性向けアダルトアニメ『刻音色 一の刻』でデビュー。同年12月の『桜雪』でBLデビュー。『スクエアな関係~ぼくらの恋愛心理学3~』ではメインキャラクターを演じ、主題歌も担当した。オメルタ』ではキャラクターソングCDも発売。

 

攻め役の声質ですが、同軸・別軸リバもこなす声優さん。全出演作において相手役より年上の人物を演じています。物語上鍵を握るキャラクターや真相担当キャラクターに定評があり、CV青島刃のクレジットの時点で身構えてしまうプレイヤーも少なくないのではないでしょうか。一族の長、大学教授、マフィアのボス、国会議員の息子、医者、神父など比較的社会的地位が高い人物に声を当てている点にも注目です。

 

 

エントリーNo.7【黒瀬鷹

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攻め

・『MESSIAH』(CORE-DUSK)2006年 蓜島煌

・『メイド★はじめました~ご主人様のお世話いたします~』(VividColor)2007年 苅野健太郎

・『MESSIAH Paranoia∞Paradox』(CORE-DUSK)2008年 蓜島煌

・『オメガヴァンパイア』(花梨シャノアールオメガ)2016年 ハインリヒ・シェレンベルク

2005年に男性向け18禁ゲーム塵骸魔京』(NitroPlus)でデビュー。2006年に『MESSIAH』でBLデビュー。二タイトルで「横浜在住の吸血鬼」を演じる。

 

年上攻め専門声優。全出演作において相手役より年上・高身長の攻略対象を演じられました。このうち二タイトルは女性との結婚歴があるキャラクターで、結婚時のエピソードも語られます。

雄々しく低い声が特徴で、暴力性と慈愛を両立した攻め役では右に並ぶ者がいません。『オメガヴァンパイア』では「死の暴君」と称される荒々しいヴァンパイアを好演されています。

 

 

エントリーNo.8【髭内悪太】

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攻め

・『DRAMAtical Murder』(Nitro+CHiRAL)2012年 蓮

・『DRAMAtical Murder re:connect』(Nitro+CHiRAL)2013年 蓮

・『PigeonBlood』(PIL/SLASH)2014年 橘裕

・『Ariard-少年アリス-Under the rose』(Latte)2015年 ジャック

その他

・『Ariard-少年アリス-』(Latte)2013年 ジャック

・『Si-Nis-Kanto』(Ands)2013年 鴻上

2012年に『DRAMAtical Murder』でデビュー。同作では小型犬を演じる。『PigeonBlood』では明晰な頭脳と頑健な肉体を持つ大学生を演じた。

 

2015年の『Ariard-少年アリス-Under the rose』を最後にPC向けBLゲームの出演が途切れており、復帰が望まれる声優さんのお一人。代表作と言えば、小型犬と青年の二役を務めた『DRAMAtical Murder』。可愛らしい小型犬と低音ボイスのギャップが魅力的です。

好青年役の印象が強い髭内さんですが、打って変わって『PigeonBlood』で見せるのは暴力的な男性キャラクター。傲慢な王者にして、冷酷なゲームプレイヤーを見事に演じきっています。

 

 

エントリーNo.9【六本木天人】

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その他

 ・『Paradise』(PIL/SLASH)2017年 キド

・『Paradise結-MUSUBI-』(PIL/SLASH)2018年 キド

・『Paradise極-KIWAME-』(PIL/SLASH)2019年 キド

・『Lkyt.』(parade.)2020年 雄仁

・『スロウ・ダメージ』(Nitro+CHiRAL)2021年

・『ディストピアの王』(PIL/SLASH)2021年 晴摩利次

2017年に『Paradise』でデビュー。同シリーズでは主人公側と対立するバスドライバー・キドを演じる。『Lkyt.』では豪放な武人、『ディストピアの王』ではレコード会社のプロデューサー役として出演。

 

近年のBLゲームには欠かせない名バイプレイヤー。代表作である『Paradise』のキドは短気で激高しやすい性格の持ち主。主人公側を苛立たせる彼の態度が悲劇の引き金を引きます。『ディストピアの王』の晴摩利次は、主人公の才能を見抜き、デビューへ導く敏腕プロデューサー。物語の分岐点となるキャラクターです。

 

 

次代のスター・・・・・・期待の新人声優

エントリーNo.10【刺草ネトル】

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攻め

・『贄の町』(√ZOMBILiCA)2018年 蘇芳笑男

受け

・『Room No.9』(parade.)2016年 安曇誠二

・『Paradise』(PIL/SLASH)2017年 アヅマ

・『Paradise結-MUSUBI-』(PIL/SLASH)2018年 アヅマ

・『Paradise極-KIWAME-』(PIL/SLASH)2019年 アヅマ

その他

・『ラッキードッグ1+bad egg』(Tennenouji)2018年 シモン爺

・『ディストピアの王』(PIL/SLASH)2021年 雨鯉

2016年3月に男性向け18禁ゲーム『夏ノ鎖』(CLOCKUP)でデビュー。同作では主演を務める。同年9月発売の『Room No.9』でBLデビュー。『Paradise』シリーズでは主人公を演じ、ゲーム3作とドラマCD38枚に加えて、キャラクターソングCDもリリース。『Paradise』『贄の町』のイベントにも積極的に出演するなど、ファンサービスにも力を入れている。

 

デビュー以降、主演を立て続けに演じた大型新人。受け役の傾向がありますが、『贄の町』では攻め役デビューを果たし、攻め・受け双方で今後の活躍が期待されます。また、バイプレイヤーとしてもBLゲームに出演。高齢男性や地味な男性を演じられています。

軽薄な男性役のイメージが強いですが、おとなしい性格のキャラクターや頭脳明晰なキャラクターも担当できる声質です。

 

 

エントリーNo.11【テトラポット登】

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攻め

・『Paradise』(PIL/SLASH)2017年 マツダ

・『Paradise結-MUSUBI-』(PIL/SLASH)2018年 マツダ

・『ラッキードッグ1+bad egg』(Tennenouji)2018年 ルキーノ・グレゴレッティ

・『Paradise極-KIWAME-』(PIL/SLASH)2019年 マツダ

2015年に女性向け18歳以上推奨シチュエーションCD『でーとびより~近野一樹編~』(milkychain)でデビュー。シチュエーションCD界で活躍後、2017年に『Paradise』でBLデビュー。『Paradise』シリーズでは、暴力衝動を秘めた男・マツダを好演。『ラッキードッグ1+bad egg』では、降板したキャストの後任を務める。

 

魅惑的な低い声。一度聞いたら忘れられない美声の持ち主です。『Paradise』で初めて声を耳にしたときは、稲妻が走ったかの如く衝撃を受けました。演技力もずば抜けており、マツダが暴力を振るう場面では、迫真の声音に度肝を抜きました。冷酷さと繊細さを併せ持つマツダを演じられるのはテトラポット登さんだけでしょう。

 

 

エントリーNo.12【柊三太】

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攻め

・『東京24区』(HolicWorks)2020年 我妻タイガ

受け

・『スロウ・ダメージ』(Nitro+CHiRAL)2021年 トワ

2013年に女性向け18歳以上推奨シチュエーションCD『ヤンエロ~愛するが故に2~』(Stanetto)でデビュー。シチュエーションCD、乙女ゲーム、男性向け18禁ゲームで出演を重ね、2019年にスマートフォン向けゲーム『ブラザーホリック』でBLゲームデビュー。『東京24区』でPC向けBLソフト初出演。『スロウ・ダメージ』では主演を務める。

 

出演本数は少ないですが、実力はトップクラス。今後のBLゲーム界を担う人材となりうる可能性を秘めた声優さんです。

現時点では口数が少ないキャラクターを担当されています。

 

 

 

 

最高で最強・・・・・・審査員特別賞

【藍斗勇輝】

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攻め

・『花陰~堕ちた蜜華~』(VividColor)2009年 獅子尾烈

・『オメルタ~沈黙の掟~』(花梨シャノアールオメガ)2011年 橘陽司

・『オメルタ CODE:TYCOON』(花梨シャノアールオメガ)2013年 橘陽司

2009年に『花陰~堕ちた蜜華~』でデビュー。攻略対象の弟を演じる。『オメルタ』ではキャラクターソングCDを発売。

 

『花陰~堕ちた蜜華~』で主人公側と対立する役を演じ、『オメルタ』で攻略対象を務めた藍斗さん。当たり役は勿論『オメルタ』の橘陽司です。

(橘の声をご存知ではない方は下記の公式動画をご試聴ください)


www.youtube.com

 


www.youtube.com

陽気で自由奔放でお喋りな関西人。プレイヤーを惹きつけてやまないチャーミングなキャラクターを溌溂と演じられています。藍斗さんの軽妙な演技はまるで橘がそこにいるかのような臨場感を与えています。

二歳年上の受けに甘える声は可愛らしく、殺し屋として容赦なく敵を殺めるときは冷酷さを滲ませる。過去を語る際は声のトーンを抑え、普段の快活な橘とのギャップを魅せる。万華鏡のように様々な性格を見せる橘のボイスは何度聴いても新しい発見があります。

 

また、高い歌唱力も聴き逃がせません。橘のキャラクターソング「退屈デイブレイカー」では、関西弁の歌詞を難なく歌い上げています。


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藍斗さんの持ち味と橘の個性が最も発揮されると言っても過言ではないのは濡れ場。橘は攻め役ですが、実は受け経験が豊富という設定。そのためなのか、受け役より喘ぎ声が大きく、声のトーンも高くなります。庇護欲を抱かせる攻め声です。

ゲーム本編の後日談を描いたドラマCD『キャンディー・ブラック・マーケット』はそんな橘の攻め喘ぎが暴走する一作。激しい攻め喘ぎとキメセクの両輪が導くのは嵐のようなひとときです。

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個人的No.1ドラマCDであり、No.1濡れ場に君臨した作品。今後これを超えるものには出会えないのではないか……と危惧する程に、お気に入りの一本です。

 

最高に可愛く、最強に格好良いキャラクター。その輝きは永遠に色褪せないでしょう。

 

 

 

以上、「この声優がすごい!」でした。

*1:空野太陽、2021年7月18日閲覧

ゲーム『星の王女3~天・地・人の創世記~』キクルート攻略メモ

付いて行く

大木 (いいえ…元気です)

海岸

大木 

平原 「…私が話し掛けるのは…迷惑ですか?」

鏡 キク/貰う

海岸 「私は和やかに過ごせてるから気にならないです」

海岸 「私たち、似たもの同士だったりして…」

村「私で良かったら…話して下さい」

大木 降りない

海岸 

平原「なんの香りなんですか?」

海岸 

海岸 

平原 (キクさん……どうしたんだろう……)

海岸 「…会ってみたいな…」

海岸 

平原 

海岸 

村「い、いいえ。そんな事…」

プレゼント キク/薄手の羽織

海岸 

海岸 

「うん、結構慣れたよ!」

平原 (キクさんの笑顔って素敵だな)

海岸 (か…可愛いって…!)

森「私なんかでも…役に立ててるんですね…ふふっ…」

本を読もう

海岸 

森「私…も?それって…どういう意味ですか…?」

大木・川「すごい!」

海岸「……ごめんなさい、無理強いして」

(気に…なった)

(そうなんだ…)

(嬉しい…)

「はい」

(もっとキクさんと…)

GOODEND

 

ゲーム『星の王女2』感想

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二年前に家族を失った立花未来は、大学生活とアルバイトを両立させながら、最愛の家族を亡くした痛みを少しずつ乗り越えようとしていた。懸命に生きる彼女に、サッカー選手になる夢を叶えた幼馴染み、亡き兄の主治医、影のある大学教授との出会いが待ち受ける。

美蕾より2004年2月29日発売。業界初の18禁乙女ゲームである『星の王女』の続編。

前作から二年後を舞台に、女子大生の恋を描く18禁乙女ゲーム

 

兄・和希(演:紫花薫)を亡くした二年後。女子大生の立花未来は、大学の友人たちとの騒がしい日常を送る中、悲しみを少しずつ乗り越えようとしていた。ある日、海外のサッカーリーグで活躍する幼馴染み・田中康平(演:霜月亮平)が帰国する。さらに、亡き兄の主治医だった相馬隼人(演:成田剣)と再会する。

彼らとの交流を機に、未来の交友関係は広がるが……。

 

攻略対象は計八名。

プレイしたのは、相馬隼人と月影葵の二名。

 

 

①相馬隼人(演:成田剣

31歳。身長182センチ。

末期癌で死亡した兄・和希の主治医。大病院を辞職し、現在は美容整形外科の個人病院に勤務している。

 

 

公園の桜の木の下で再会した相馬と未来。その日以来、二人は桜の木を訪れては言葉を交わす。相馬は抑うつ状態にあり、儚げな雰囲気を纏っていた。大病院で死亡する患者を見送ってきた経験が、相馬の精神を疲弊させていたのである。現在の勤務先である美容整形外科の患者たちに手を出しているものの、彼の心は一向に満たされなかった。

 

ある日、未来の幼馴染みのサッカー選手・田中康平が発病する。その難病を治療できるのは相馬一人のみであった。未来は相馬に手術を頼み込む。一旦断るものの、未来の必死の頼みに折れた相馬は執刀する。田中は無事に治癒し、未来は相馬に感謝の念を抱く。未来に感情を揺り動かされた相馬も彼女に好意を持ち、二人は恋人関係になる。

 

 

恋人になって束の間。突然、未来の精神は過去世にタイムスリップしてしまう。

時代は戦国。場所は丹波の国、八上城。城主にして相馬家当主・相馬秀春(演:成田剣)が、主人公・未来の夫であった。

病弱な秀春は、命が尽きる前に、秀春の母によって排斥された異母弟・千早丸(演:霜月亮平)との再会を望んでいた。妻の未来が忍び(演:原田ひとみ)に捜索を命じると、数日後、千早丸の所在が判明する。病身の体を押して秀春は山奥に暮らす千早丸に会いに行くが、再会した千早丸は兄・秀春の謝罪を拒否する。千早丸は母と姉と自身を苦しめた相馬家を憎悪していた。

 

そんな折、敵方の明智光希(演:富士爆発)から書状が届き、秀春と明智は対面する。「お互いに人質を出して和睦の証としたい」と和睦を提案する明智に対し、秀春は自身が人質になると言う。

秀春の決意を知った千早丸は激怒する。城主の秀春が不在になったら誰が相馬の領地を守るのか。

千早丸「そんなに簡単に諦められたんじゃ…俺らの人生まで否定された気持ちになるんだよ!」

千早丸は単身乗り込んで、領民と兄を守るために人質になると訴える。明智の主君である織田信司(演:紅大君)は、千早丸の心意気を汲んで、「相馬秀春」としての死を命じる。

信司「不遇の時を過ごしてきたにも拘らず家族や領民の事を思ってつく嘘に騙されてやろうではないか!」

信司「感謝するが良い。名誉ある切腹を申し付けてやる!」

「相馬秀春」の名を背負って、千早丸は切腹。弟の死を知った秀春もまもなくこの世を去る。

 

 

秀春の死を見届けて、現代へ帰還した未来。

現代の未来の体は昏睡状態に陥っていた。体は動かせないが、幽体離脱はできるため、幽体のみで移動していたある日、未来は少女さくら(演:美咲ゆうか)と出会う。隼人と面識がある少女さくらは幽体の未来を知覚できる能力の持ち主だった。桜の木の下で、少女さくらを介して、未来と隼人と同じ時間を過ごす。

ある日、突然自身の過去世を思い出した隼人は、相馬家当主・相馬秀春の菩提を訪れる。すると、未来の意識は体へ戻って、昏睡状態から目覚める。無事に再会を果たした隼人と未来だったが、少女さくらは姿を消していた。

 

数年後。

家庭を築いた隼人と未来は公園を訪れる。

未来は桜の木を見上げている娘に呼びかける。

「さくら」と……。

 

 

 

大学生の日常を描く現世から戦国時代の過去世、過去世から霊体となる現世へ。

物語の舞台が二転三転する隼人ルート。

共通ルート・個別ルート前半では一度も戦国時代が話題に登らなかったにもかかわらず、中盤で前触れもなく戦国時代へ突入すると、プレイヤーの理解を拒む展開が始まる。戦国時代のエピソードの主眼は、秀春と千早丸の兄弟の対立と命を賭して領地を守る武家の誇りにある。しかし、現代においてそのようなテーマを俎上に載せることは一切なく、過去世と現世が相互に影響を及ぼす描写も見受けられない。投げ槍な医者と病弱な城主の対比はあるものの、いくら読み進めても、現代の恋愛劇に戦国時代のエピソードをあえて挿入した製作側の意図がまったく見えてこないのである。

個別ルート後半、戦国時代から現代へ戻ると、さらに物語は混迷を極める。タイムスリップを除いては、超常現象を排していた本作だが、突然主人公が幽体離脱をするのである。その上、異形の存在である少女さくらが登場する。戦国時代とは一切関わりがない彼女の正体は不明。桜の木に宿る神様、隼人と未来の子どもなど、様々な可能性が考え得るが、劇中では未解決である。

 

 

②月影葵(演:原田ひとみ

27歳。身長169センチ。

桜塚歌劇団花組のトップスター。男役として、女性が憧れる究極の男性像を目指している。

2009年発売の『すみれの蕾』に登場する女性攻略対象・淳ヒカリのプロトタイプとなったキャラクター。

 

 

穏やかな性格・華やかな容姿・洗練された身のこなしと完璧な月影葵は、スターの称号に足る人物。花屋のアルバイトをしている未来は、定期的に葵の楽屋に花を配達している。

実は、葵がまだ無名だったころから応援している古参ファンの未来。葵が着用する洋服を制作し、トップ就任祝いに自作のペンダントを贈るなど、献身的に尽くしていた。葵は長年のファンである未来を信頼し、配達で顔を合わせる度に、気さくに話しかける。スターとファンの間柄ながら、未来は葵に親しみを覚え始める。

だが、未来がファンクラブに加入しようとすると、葵は強硬に反対する。「私にとってあなたはただのファンじゃない」。未来は妹のような存在だからと説明する葵。その真意は…。

 

ある日、葵から「土曜日に二人でドライブに行かないか」と誘われた未来。当日、迎えに来た葵はスマートに未来をエスコートする。

葵「レディをお待たせするなんて、私の流儀に反するからね」

ドライブを楽しむ未来と葵。やがて、葵の運転する自動車は海岸へ向かい、下車して夕暮れの海辺を散歩することに。海に沈む夕日を眺めながら、二人は会話を重ねる。

 

葵はトップスターになるまでの道のりを語り始める。

東北で生まれ育った葵は四人姉弟の三女。生来おとなしい性格で、学校でも家でも目立たない存在であった。誰からも注目されず、ひっそりと生きていくのだろう。諦念に囚われていた地味な少女の人生を一変させたのは、高校の修学旅行で見学した桜塚歌劇団の舞台だった。華やかな舞台に憧れて、バレエ未経験ながら試しに桜塚歌劇団音楽学校を受験すると、思いがけず合格。

突然注目される存在へと駆け上がった葵。期待に応えるように、音楽学校入学後、声楽とバレエの個人レッスンも通い詰め、研鑽を積んだ。周囲に追いつき、追い抜くために努力を重ねて苦節数年。やっとトップの座を手に入れた。

 

未来は自身の生い立ちを明かす。孤児院で育ち、立花家に引き取られたものの、二年前に養父母と義兄が死亡し、現在は天涯孤独であること。普段は明るく振る舞っているが、一人は寂しいこと。葵は悲しみと孤独に打ちひしがれる未来を抱きしめる。

 

 

ドライブから数日後。

「新作の本読みの稽古に付き合ってほしい」と頼まれた未来は、葵の自宅マンションを訪れる。

新作のタイトルは『黒薔薇のくちづけ』。人間のヒロインの「アンネローゼ」とヴァンパイアの「ベルンハルト」の悲恋を描く物語である。未来は女性役の「アンネローゼ」、葵は男性役の「ベルンハルト」を担当し、稽古を始める。

葵「私とともに、永遠の時間を生きよう。2人でいくつもの春を眺め、いくつもの秋を渡ろう」

葵「自分の気持ちに素直になるんだ、アンネローゼ。キミの幸せは、私と共に生きることにある」

朗々と演じる葵。だが、ふいに声音を変える。

葵「愛しているよ。心から、愛している」

本心からの愛を告げる台詞は、「ベルンハルト」ではなく、「月影葵」としての言葉だった。

無名時代から支えてくれた未来に好意を抱いていたものの、彼女の邪魔にならないように恋心に蓋をしていた葵。しかし、祝福されないヴァンパイアと人間の恋愛劇を演じているうちに、役柄と自身が同一化し、役の台詞に己の感情に載せてしまったのである。

葵「私も、あなたと一緒なら、どんなことでも乗り越えていけそうな気がする」

葵「絶対に後悔させないから。私を信じて、ついてきて」

秘めていた恋心を告白し、「一緒に生きよう」と問いかける葵。未来は彼女の手を取る。

未来「私も、葵さんに『未来を選んで良かった』って思ってもらえるように、頑張ります」

 

 

隼人ルートとは異なり、タイムスリップも超常現象も発生しない現実に根差した展開で描く百合ルート。

歌劇団の男役&服飾の腕前がある主人公の設定は、同ブランドより発売された『すみれの蕾』の淳ヒカリと酷似しているが、二組のカップルの結末は対照的である。『すみれの蕾』では、主人公サツキはヒカリのために歌劇団の衣装部を退職する。一方、『星の王女2』では、主人公の未来はアルバイトを継続する。退職が間違いとは断定できないが、プレイヤー視点では『星の王女2』の恋人関係が望ましい在り方に映った。

ゲーム『星の王女2』攻略メモ

【相馬隼人】

「なんで私が堂本君に嫉妬しなきゃいけないのよ!」

「ちょうど暇な時期だったから、気にしないで」

「そーだよ!春子なら、コウ君とぴったりかも!」

でも、こんな失敗を見られちゃったら、研究室に行きづらいな…。

(強いな、木村君は…。私も見習わないと)

「うん、手のあいてる時でよかったら」

(彼女…なのかな?…気になるな…)

「でも、ホント大丈夫だから!明日また会えるし、今日はゆっくりして!」

「そう言われても…木村くんと一緒じゃないと、ちょっと行きにくいな」

コウ君、私には何をくれるのかな?

ホント、いっつもふざけてばっかり……子供みたい。

(篠原君、私のこと誘ってくれたけど……、社交辞令みたいなものなのかな?)

(ずっと…逢いたかったから…)

(講義中は丁寧なのに…どうしていつもはあんなに冷たいんだろう)

「今日は天気がいいから…パン買ってきて中庭のベンチでお昼にしようかな?」

うん、たまには外でご飯も悪くないな。今度いつものメンバーで外でランチしようかな。

やっぱり葵さん、ホントにきれい…。同性の私でもうっとりしちゃうな…

「正直に言うと、ちょっと難しすぎる気がします」私は正直に思ったことを答えた。

「邪魔しちゃ悪いから、今日はやめておくね」

相馬先生、今日も桜の丘にいるかな?

相馬先生…お医者さんだから…きっと今まで悲しい思いをたくさんしてきたんだろうな…

…相馬先生、今日も桜の丘に来てるかな…?

(相馬先生の彼女…か。私との約束…やっぱり忘れちゃったのかな…)

(何だ、そんなことだったのか…)

邪魔しちゃ悪いよね…。

そういえば、昨日相馬先生どうしたんだろ…気になるな。会いに行ってみようかな?

どうしたんだろう、胸が苦しい…

「必須単位なんだから、頑張ろう」

(里見教授にあんな綺麗な彼女がいるなんて、知らなかったな)

それは、私もそう思う。私がもし男の子だったら春子の事をほっとかないよ。

(相馬先生…あれからなんとなく会いに行き辛いな…どうしてるんだろ。帰りに桜の丘によってみようかな…)

「ホント…、何かちょっと違うと思う…」

色々と思うことはあるけれど、今は授業に集中するときだ。

でも…人もたくさんいるし…それに今日は相馬先生、桜の丘にいるかもしれないしな…。

(やっぱり、努力家なんだ…ハヤトお兄ちゃん…かっこいいな)

(春子、やっぱり頼りになるんだ…すごいな。私なんて春子にかなわないな)

「さっ、里見教授の授業だから、遅れないように急がなくちゃ!」

「私は、教授のルックスに惹かれているわけじゃないから」

「ううん、大丈夫。自分で解決しなきゃだめなことなんだ」

(相馬先生…桜の丘に来てるくらいの時間だな…行ってみよ)

GOODEND

 

 

【月影葵】

「うーん、葵さんの魅力には私なんてかなわないもん…嫉妬なんてしないよ」

「木村君は私の大事な弟みたいなものだからね!」

「それなら、私じゃダメかな…なんて、ね」

でも、私にとっては尊敬できる教授以上の想いはなかったけれど。

(強いな、木村君は…。私も見習わないと)

「うん、手のあいてる時でよかったら」

(ホント…こんな偶然って…あるんだ)

「じゃあ、甘えちゃおうかな…。久しぶりだしね!」

「なんだか、私達って兄弟みたいな関係だよね」

「それなら、私も一緒に図書館に行こうかな」

「やだ、何言ってるのよ。私なんかよりも、もっと綺麗な人と来なよ」

(篠原君、私のこと誘ってくれたけど……、社交辞令みたいなものなのかな?)

(お兄ちゃんのこと…ちゃんとお礼も言えてないし)

(講義中は丁寧なのに…どうしていつもはあんなに冷たいんだろう)

「今日は天気がいいから…パン買ってきて中庭のベンチでお昼にしようかな?」

うん、たまには外でご飯も悪くないな。今度いつものメンバーで外でランチしようかな。

やっぱり葵さん、ホントにきれい…。同性の私でもうっとりしちゃうな…

「正直に言うと、ちょっと難しすぎる気がします」私は正直に思ったことを答えた。

「邪魔しちゃ悪いから、今日はやめておくね」

天気もいいし…中庭でひなたぼっこでもしようかな?

そういえばコウ君、今日もオフだって言ってたっけ…。折角だから、コウ君や春子に電話して皆で遊びに行こうかな

春子だったら、コウ君の彼女になっても安心なんだけどな…

春子、よく覚えてるな。ひょっとして堂本君のこと…

邪魔しちゃ悪いよね…。

うん、今日はやっぱりバイトに行こう。

「違いますってば。肝心の彼氏がいないから、相談のしようがないんですよー」

「ホントですか?嬉しい!」

「必須単位なんだから、頑張ろう」

(里見教授にあんな綺麗な彼女がいるなんて、知らなかったな)

それは、私もそう思う。私がもし男の子だったら春子の事をほっとかないよ。

(コウ君は練習が始まってるだろうな…今日は図書館によってから帰っちゃお…)

(この二人って、似ているのか似てないのかわかんないよね、でも…いいコンビだな)

「ホント…、何かちょっと違うと思う…」

色々と思うことはあるけれど、今は授業に集中するときだ。

そうだ!今日は午後から葵さんとデートの約束が…

「はい。よろしくお願いします」

「いいんです。葵さんの気持ち、わかります」

「大丈夫です。今日はとっても楽しかったです」

(春子、やっぱり頼りになるんだ…すごいな。私なんて春子にかなわないな)

「そういえば私、コウ君とあんな風に言い争いしたことってなかった気がするな…」

「私は、教授のルックスに惹かれているわけじゃないから」

「ううん、大丈夫。自分で解決しなきゃだめなことなんだ」

(バイトに出させてもらおうかな…、仕事してたら気が紛れるかも…)

「いいですよ。私でお役に立てるなら」

「葵さんにしかできない、いい役だと思います」

「私も、葵さんのことが好きです」/「ごめんなさい…気持ちは嬉しいんですけど…」→BADEND

GOODEND