路傍の感想文

創作物の感想

ゲーム『君の中のパラディアーム』攻略メモ

【ヴァンヴェール】

お兄ちゃん

戦おう

信じる

信じない

いいよ

街に行ってみる

信じる

黒き翼の国に戻る

話す

パラディアームの崩壊を望む/パラディアームを救うための犠牲になる→BADEND

GOODEND

 

 

【ブランセル

お兄様

戦おう

信じる

信じる

断る

部屋で過ごす

白き翼の国に残る

GOODEND

 

 

【ゼフィール】

お兄ちゃん

逃げよう

ゼフィールを信じる

ゼフィールを説得する/ヴァンを説得する→兄弟END

声を無視する/誘いに乗る→BADEND

GOODEND

 

 

【ベルノワール

お兄様

逃げよう

ゼフィールを信じる

ルノワールを説得する

ルノワールと話をする

死を覚悟し、ここに留まる/アンフィニの元に行く→BADEND

GOODEND

 

 

【真相】

お兄ちゃん

戦おう

信じる

信じる

いいよ

部屋で過ごす

信じる

黒き翼の国に戻る/白き翼の国に残る→アンフィニEND

話さない

パラディアームを救うための犠牲になる

GOODEND

ゲーム『花町物語』感想

「幸也は人形が大好きだった。だから私は、仕事で海外に行くたびに人形を買ってきたんだ」

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薄幸の少年朱璃は、陰間茶屋「華菱」の主人に美貌を見出され、「華菱」に身を寄せる。先輩陰間や同輩、見張り番、絵師、常連客……。「華菱」を取り巻く人々との出会いを重ねながら、朱璃は水揚げの日を待つが……。

VividColorより2005年8月26日発売。遊郭シリーズ第一弾。

苦界を舞台に、新人陰間の少年の恋を描く18禁BLゲーム。

 

 

時は明示12年。

女郎と英国人の間に生まれた朱璃(演:緑川光)は天涯孤独の身。亡き母親が生前身を置いていた女郎屋で下働きをしていたが、目立つ容姿故に虐めを受けていた。ある日、陰間茶屋「華菱」の主人である東條巽(演:森川智之)に美貌を見出された朱璃は、「華菱」に引き取られる。辛い境遇から抜け出させた喜びと、売春への恐怖。相反する二つの感情の間で揺れ動きつつ、朱璃は「華菱」を取り巻く人々との出会いを果たす。やがて水揚げの日が訪れるが、そのとき朱璃の前に姿を現したのは……。

 

 

攻略対象は、「華菱」の主人である東條巽、巽の兄で軍人の二階堂将人(演:檜山修之)、将人と巽兄弟の叔父で貿易商の各務征士郎(演:成田剣)、「華菱」の陰間である榎本朔弥(演:プレグレス)と相馬和泉(演:万栗太郎)、「華菱」の見張り番の梶山啓治(演:富士爆発)、絵師の五十嵐馨(演:沖野靖宏)の計七名。榎本朔弥と相馬和泉は同軸リバあり。

 

 

プレイ順は、梶山啓治→各務征士郎。

 

 

①梶山啓治(演:富士爆発)

「華菱」の見張り番。

寡黙で義理堅い青年。浅黒い肌と鍛え上げられた筋肉の持ち主。

 

 

野良猫を「くろ」と名付け、飼い始めた朱璃。

ある日、「くろ」が執務室に侵入し、巽の怒りを買う。罰として折檻を受けたのは、飼い主の朱璃ではなく、身代わりを申し出た梶山だった。さらに、「くろ」が食あたりになると、梶山は一晩中つきっきりで看病してくれた。ぶっきらぼうだが、優しさを見せる梶山に、朱璃は恋慕する。

梶山は巽の命令に従って朱璃の水揚げの相手を務めたが、朱璃は彼が住む小屋に幾度も通い、枕を交わす。

 

しかし、梶山には朱璃の想いに答えられない事情があった。ある日、梶山と中年男性が言い争う場面を目撃した朱璃は、梶山の過去を教えられる。

幕末、幕府側に与していた梶山と仲間の浅倉は、幕府に仇なす者たちの暗殺を請け負っていた。

あるとき、浅倉は花町に住む異国人と女郎の夫婦を間者と断定し、斬殺した。仲間の行動を見かねた梶山は、夫婦の一人息子を助け出し、死んだ女郎が勤めていた遊郭の主人にその子どもを託し、自首。処刑されたが、天幸で蘇生し無罪放免となり、出所後はかつて助けた子ども――朱璃を遠くから見守ることで己の罪に対峙していた。

梶山が朱璃の嘗めた辛酸の一端を担っていた事実を知った朱璃は、罪悪感を打ち消せない梶山に許しを与えた。

 

ついに朱璃が客を取る日。

朱璃は梶山以外の男と寝ることを拒む。梶山は客を殴打して朱璃を救出し、二人は駆け落ちを決意する。

「二人でここから逃げれば、追われる身になるだろう……」

「暖かい布団も、上等の食事も、綺麗な着物も……それに、友達もいなくなる……」

「この華菱で与えられていたものは、何も手に入らなくなる」

朱璃は享受していた安逸を放棄し、梶山との人生を選び取る。

他者からの干渉に運命を委ねていた少年は、自らの意思で行く先を決める自己決定権を獲得するのだった。

 

 

②各務征士郎(演:成田剣

貿易商。「華菱」の常連客。将人と巽の叔父。

朱璃に本やお菓子、万華鏡を与えて、花町の外の世界を教示する。

 

甥の巽を訪ねに来た各務と知り合った朱璃。その後も顔を合わせる機会に恵まれ、朱璃は親切な各務に惹かれていく。

色事に慣れているという理由で、巽は朱璃の水揚げの相手に各務を指名し、二人は戸惑いつつも結ばれる。

 

初夜以降、各務の登楼が待ち遠しい朱璃だったが、彼はなかなか姿を見せない。

ようやく登楼したものの、各務は部屋で眠っていた。寝惚けた各務は、朱璃に「幸也」と呼び掛けた。

覚醒後、問われた各務は、「幸也」は失踪した義理の息子の名前であると明かした。

「私が愛した人は、皆いなくなる……」

「私は君が考えているような良い人間ではないんだよ……」

妻の連れ子で、妻に似た面差しの幸也。妻の病死後、彼の顔を見るのが辛くなった各務は、幸也に「酷いこと」をした。その結果、幸也は各務の前から姿を消した。取り返しのつかない過ちを犯した各務は、朱璃に幸也の面影を重ね、朱璃を通して彼への贖罪を果たそうとしていた。

「私は、幸也に父親らしいことをしてやれなかった。

だから朱璃と一緒に、幸也とはできなかったことをしたいんだ」

 

GOODEND二種はいずれも各務に身請けされる結末。

各務の助手になり、海外へ旅立つGOODEND1。

各務の養子に迎え入れられ、お屋敷で一緒に暮らすGOODEND2。

どちらにせよ、好きな人と結ばれて何不自由ない生活を送る、幸せに満ちた終幕である。しかし、BADEND通過後に再びGOODENDを振り返ると、その幸福は薄氷の上に成り立っていることが発覚する。

 

 

BADENDは、不穏な噂を伴って幕を開ける。

美術館に出掛けた二人は、帰り道に公園に立ち寄る。その公園は暴漢が出没する噂があった。巡回していた将人からわざわざ忠告を受けた二人だったが、途中ではぐれてしまい、朱璃は暴漢に襲われてしまう。全てが終わった後に姿を見せた各務は、朱璃の惨状に茫然自失となる。「すまない、すまない」と謝罪の言葉を繰り返し、各務は気を失っている朱璃を自宅に連れ帰る。

朱璃が目を覚ますと、見覚えのない部屋のベッドに横たえられていた。足には鉄の足枷が繋がれている。部屋を埋め尽くすのは、沢山の人形たち。各務は何故か笑みを浮かべている。

「お前は、私のものだ……誰にも触れさせないよ……幸也……」

「やっと戻ってきたんだね……あの頃と同じように、愛してあげるからね……」

朱璃を「幸也」と呼び、強引に抱く各務。

貫かれながら、朱璃は天井の梁からぶら下がっている古びた縄に気付く。その存在は、朱璃の胸中にある推測を齎すのに充分だった。

幸也はこの部屋に監禁され、各務に抱かれていた。そして義父からの性暴力に耐えかねて自殺したが、各務は幸也の死を認められないのだと……。

 

 

BADENDにて可視化されたのは、甥の将人と巽兄弟も知らされていないのであろう各務の罪。*1

その罪を暴いたのは、偶発的な事件を前にした各務の精神の混乱であったが、突発的な事態はGOODENDの世界においても起こり得る。いつ何時、各務の精神が変調を来たしてもおかしくはない。その起爆の時機は各務本人も予測不可能である。危険性を孕んだ男との交際は心中行為に等しく、GOODENDにおける朱璃の未来には暗い影が差す。

 

金も名誉もない梶山と金満家の各務は、立場を異にしながらも、「罪人」という点においては鏡写しのキャラクターである。

自分にできる償いの方法を模索する梶山。

自己防衛のために記憶を改竄していた各務。

誠実に前科と正対していた梶山との対比によって浮かび上がるのは、各務の低劣な人間性である。

 

 

③おまけシナリオ

全ルート攻略後に解放されるシナリオ。

威勢の良い口上に乗せて語られるのは、怪盗「黒薔薇仮面」の華麗なる犯行。

全キャラクターが登場するコメディタッチなifストーリー……と見せかけて、ある男の一人勝ちに収束する。

本編の焼き直しであり、あり得たかもしれない未来の一つである。

 

 

 

 

*1:正義感の強い将人が黙っているはずがないし、巽も各務の登楼を許可しないだろう。

ゲーム『花町物語』攻略メモ

【梶山啓治】

外から行きたい

ずっと睨んでいたから……

ありがとう、和泉君

親切な人だと思う

部屋の外に出てみる

中に入る

怖いから食べない

巽に言われたとおり、部屋に戻る

やはり自分の部屋に戻る

そのまま向き直る※SAVE1

梶山に仔猫を渡す

違うと思う

怖い人じゃないと思う

ありがとうございました

梶山さんにおすそ分けしてもいいですか?

思い切って尋ねる

ごめんなさい

そんなことはないです

やっぱり聞けない

受け取ることはできない

笑みがこぼれる

華菱の中を捜す

梶山を庇う

もう一度庭に行く

弟子になれない

やめてほしい

部屋でおとなしくしてる

沈黙する

まだ怖い…※SAVE2

梶山のところに行く

昨日と同じことをしよう

どうすればいいのかな

暗闇に包まれている方へ行く

怖いよ……梶山さんっ!/助けて……梶山さんっ!→GOODEND2

GOODEND1

 

※SAVE1から

仔猫が怖がるから……

違うと思う

どっちが本当だろう?

ありがとうございました

和泉君におすそ分けしてもいいですか?

思い切って尋ねる

ごめんなさい

そんなことはないです

やっぱり聞けない

受け取ることはできない

困ってしまう

華菱の中を捜す

怖くて何も言えない

表門に行く

自分の無力さが不甲斐ない

巽と将人に恩を返したい

部屋でおとなしくしてる

将人の話を続ける

簡単に直す

まだ怖い……

梶山のところに行く

昨日と同じことをしよう

どうすればいいのかな

明かりがある方へ行く

誰か助けて……っ!

BADEND1

 

※SAVE2から

和泉のところに行く

巽さんに教わったとおりにしよう

どうすればいいのかな

暗闇に包まれている方へ行く

怖いよ……梶山さんっ!/助けて……梶山さんっ!→BADEND3

BADEND2

 

 

【各務征士郎】

外から行きたい

ずっと睨んでいたから……

ありがとう、和泉君

よくわからない

部屋の外に出てみる

引き返す

思い切って食べる

巽に言われたとおり、部屋に戻る

やはり自分の部屋に戻る

そのまま向き直る

仔猫が怖がるから……

違うと思う

どっちが本当だろう?

ありがとうございました

梶山さんにおすそ分けしてもいいですか?

尋ねない

ごめんなさい

そんなことはないです

やっぱり聞けない

万華鏡を受け取る

困ってしまう

華菱の外を捜す

ごめんなさい……

ひとまず廊下に出る

きっと大丈夫

何を考えていたんですか?

和泉の部屋へ行く

このまま眠ってしまう

きっと大丈夫だと思う※SAVE1

お待たせいたしました

口づけがほしい※SAVE2

そっと唇を重ねる

それでも、僕は征士郎さんの傍にいたい

GOODEND1

 

※SAVE1から

(声をかけるのは迷惑かな……)

各務さんを感じたい

肩を揺さぶってみる

それでも、僕は征士郎さんの傍にいたい/僕は幸也さんじゃありません→BADEND2

BADEND1

 

※SAVE2から

肩を揺さぶってみる

僕は幸也さんじゃありません

GOODEND2

ゲーム『Under The Moon』感想

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魔王の一人娘であるアーシェは、魔王の城から出たことがない、純粋培養の女の子。ある日、城が次期魔王の座を狙う徒党に襲撃され、アーシェは逃げ込んだ森で人間界に通じる穴に落ちてしまう。人間界では、魔王候補の双子の兄弟、レニとセイジュが暮らしていた。魔界への帰還が叶わないアーシェは双子の家に身を寄せるが……。

株式会社ウィル(現・ウィルプラス)のブランドシュガービーンズより2006年12月15日発売。『Love☆Drops~みらくる同居物語~』に続く、魔界シリーズ第二弾。

現代日本を舞台に、世間知らずの魔族の姫と人外の者たちの恋を描く18禁乙女ゲーム。公式ジャンル名は「AVG」。

 

魔界を司る魔王は、自身の魔力が弱まった事実を鑑みて、世代交代を宣言した。しかし、魔王の娘であるアーシェ(演:風音)は、魔力が不十分なために継承権を得られない。アーシェの代わりに選出された後継者候補を魔界へ招聘しようとした矢先、城が次期魔王の座を狙う徒党の襲撃を受ける。アーシェは使い魔のケット・シーであるカイル(演:吉田愛理〈猫型〉、萩道彦〈人間型〉)と共に城を脱出するが、森で人間界に通じる穴に落下してしまう。

 

人間界でアーシェが出会ったのは、双子の兄弟、レニ(演:杉崎和哉)とセイジュ(演:浅野要二)。奇しくも魔王候補の二人だった。

父王と魔界を救うため、二人に「魔界に戻ってほしい」と願うアーシェだが、レニもセイジュも首を縦に振らない。

時を同じくして、魔界と人間界を繋ぐ門が閉ざされてしまい、アーシェは魔界に帰れなくなってしまった。

 

魔界に戻る日まで、アーシェとカイルは双子の家に身を寄せることに。さらに、双子が在籍する学校に入学するが……。

 

 

攻略対象は、双子のレニとセイジュ、ケット・シーのカイル、アーシェの同級生の天宮瀬名(演:空野太陽)、吸血鬼のゼロ(演:安芸怜須ケン)、悪魔のユナン(演:プログレス)の計六名。

 

 

プレイ順は、レニ→天宮瀬名。

 

 

①レニ(演:杉崎和哉)

魔族。魔王候補のひとりで双子の兄。漆黒の髪と青い瞳を持つ。

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アーシェに対して冷たく当たるが、時折優しさも見せるレニ。彼の正体は、アーシェの昔の恋人だった。

 

かつて魔界で暮らしていたレニとセイジュ兄弟。レニは魔王の愛娘であるアーシェと恋に落ちるが、父王の逆鱗に触れて、魔界から追放された。

人間界に堕ちてもなお、レニはアーシェを想い続けていたが、アーシェは双子に関する記憶を封じられ、レニへの気持ちを忘れていた。

 

欠落した記憶を埋め合わせるように、体を繋げるアーシェとレニ。

二人は魔界に帰還し、レニは魔王、アーシェは魔王の妃に就任する。

 

なお、レニルートのアーシェは同ブランドより2008年に発売された『いじわるMyMaster』に再登場する。

 

 

②天宮瀬名(演:空野太陽)

天使。アーシェの同級生。茶色の髪と琥珀色の瞳を持つ。

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純真な魔族アーシェと悪辣な天使瀬名。二人の対比に瞠目するルート。

 

転校生のアーシェに親しく話し掛ける瀬名。彼に心を許したアーシェは、求められるままに教会で結婚式の真似事をする。しかし、その戯れは瀬名の策略だった。

 

瀬名の正体は人間と天使の間に生まれた半天使。修道女である瀬名の母親は触媒の力を有し、その力を欲する天使たちに抱かれていた。母親の特殊能力を受け継いだ瀬名は、キスをすることで触媒の役目を果たす。さらに、キスをした相手の能力を引き出し、同化する力があった。その能力に目を付けた天使から次々にキスを受け、母親と同じく天使たちの慰み者とされていた瀬名だったが、諸刃の剣の能力のために危険人物と見なされて昇級は許されなかった。そこで瀬名は魔王の娘であるアーシェを捕獲し、天界での地位を固めんと画策する。

 

愛憎ルートの瀬名は、アーシェにキスの儀式を行い、同化する。

功績を認められた瀬名はアーシェを連れて天界へ帰還。アーシェは囚われの身となる。

「僕はもっと力をつけて、いつか天界を僕の物にする。そうしたら、君を天界の支配者の妻として迎えるよ」

いつの日か天界を掌中に入れると囁く瀬名。その声には母親と自身を弄んだ天界への復讐の萠芽が宿っていた。

 

純愛ルートの瀬名はキスの儀式を躊躇する。アーシェを利用するために近付いた瀬名だったが、敬虔な修道女であった母親と献身的なアーシェを重ね合わせるうちにいつしか好意を抱き始め、彼女を不幸に陥れる儀式を実行できなくなっていたのである。

天界は裏切り者の瀬名に裁きを下す。襲撃者の天使たちに応戦するアーシェと瀬名だったが、圧倒的な武力を前に敗れてしまう。

アーシェと瀬名は記憶を喪失し、天使と悪魔を知覚する能力も奪われる。普通の人間となった二人は、人間界の教会で暮らし始めるのだった。

 

 

ゲーム『Under The Moon』攻略メモ

【レニ】

あなた、誰?

レニの部屋に行く

裏に回ってみる

……怒られちゃうから

断る

教室に戻る

おなかがすいたの

町外れに行ってみる

もし私がレニを好きになっても同じ?

レニについていく

レニは空が好き?

レニと食べる

教えてくれる?

そのまま家に帰る

抱かれる方がいい

湊へ行ってみる

わかったよ、秘密ね

レニについていく

悲しい顔で聞いてみる

私を憎んでいたの?

誰の仕業か知ってるの?

抜けてる記憶があるのは不安だよ

もう……繰り返したくないね

話し合いはできないの?

EndingD

 

 

【天宮瀬名】

あなた、誰?

カイルのところに行く

裏に回ってみる

……怒られちゃうから

誘いに乗る

恥ずかしい

香りを辿ってみる※SAVE

気になるな

いいよ

お友達になってくれるの?

天使を信じてるの?

教室に残る

淋しいことを言うんだね……

商店街へ行ってみる

かばってるわけじゃないよ

(こっそり遊びに行っちゃえ)

なんだか照れちゃうね※SAVE

悲しむ

どうして?

ママのことが嫌いなの?

やる

瀬名の元に戻る

瀬名の気持ちが知りたい

EndingD

 

※SAVEから

怒る

好きならキスしたいよ

かわいそう

そのまま帰らない

EndingE

 

※SAVEから

知りたくないもん

いいよ

それは困るな

悪魔はいると思う?

教室に残る

瀬名は役に立つ人なの?

商店街へ行ってみる

瀬名はあの二人が嫌いなの?

(こっそり遊びに行っちゃえ)

次は唇にしてね

よくわかったね

そんなに私のことが?

瀬名をとりなす

やる

私を愛してくれてるのは本当なの?

刺さない

受け入れる

EndingA

ゲーム『熱砂ノ楽園』感想

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英国の製薬会社に勤めるウィル・リードは会社の命により、シャムス王国の王族に代々伝わる不老長寿の秘薬「パシャフの実」の調査を始めた。王国を訪れた早々、ウィルを待っていたのは人攫いや義賊「赤い鷹」。ウィルは追っ手から逃れ、王宮のハレムに辿り着くが……。

VividColorより2010年8月27日発売。

砂漠の王国のハレムを舞台に、異邦人と王族の恋を描く18禁BLゲーム。

 

英国人(祖母は日本人)のウィル・リード(演:夕凪孝)は製薬会社の会社員、21歳。

会社の命令を受けて、王族に代々伝わる不老長寿の秘薬「パシャフの実」の調査をするためにシャムス王国に降り立ったウィルだったが、早々に賊に誘拐されてしまう。無理やり青紫の実を口に入れられたウィルを助けたのは義賊「赤い鷹」を名乗る男。

再び意識を失ったウィルは、目が覚めると王宮のハレムにいた。

ハレムの支配者はシャムス王国の二人の王子、アシュラフとハキム。王子の従者であるカリムはウィルに夜伽を命じるが……。

 

プレイ順は、ハキム・ルシュディ→アシュラフ・ルシュディ→カリム・ラシード。

 

 

①ハキム・ルシュディ(演:桜ひろし)

21歳。シャムス王国第二王子。第一后妃(貴族階級出身)の子。

 

強引にハキムに抱かれたウィル。その後もハレムに囚われる日々が続くが、意外にも快活で親しみやすいハキムにウィルは惹かれていく。ハキムが振る舞うホブズに舌鼓を打ち、お気に入りのオアシスに遊びに行く。ハレムの滞在を満喫するウィル。

 

やがてウィルは自ずと王族の秘薬である「パシャフの実」の秘密に接近する。

「パシャフの実」は万能薬。熟した実を食べると、不老長寿や若返りの効果がある。

熟していない青紫の実を食べると、性衝動が高まり、身体から人を惑わす香りが発せられる。その香りを嗅いだ人間も性衝動が制御できなくなり、代償として寿命が縮む。拐われたウィルが食べさせられた実こそ熟する前の「パシャフの実」であり、ハキムはウィルを助けるために無理やり抱いたという。

 

ハキムの優しさを知って後ろめたくなったウィルは、第三后妃の弟ザイード・ジブラン(演:鳩マン軍曹)の誘いに乗って、ハレムを脱出する。だが、ザイードの目的はウィルから「パシャフの実」の管理者の名前を聞き出すことにあった。ハキムを裏切りたくないウィルが拒否すると、ザイードはウィルを襲う。

そのとき、義賊「赤い鷹」が颯爽と登場し、ウィルを助ける。「赤い鷹」の正体は何を隠そうハキムだった。ハキムは「赤い鷹」であること、ウィルは「パシャフの実」の調査をしていたこと、お互いの隠し事を打ち明けた二人は和解する。

 

そののち、シャムス国王が死亡し、アシュラフが即位。何やらアシュラフはカリムと親しげな様子である。

一方、自由の身となったハキムとウィルは海外旅行に旅立つのだった。

 

 

②アシュラフ・ルシュディ(演:高嶺悠賀)  

シャムス王国第一王子。第二后妃(平民出身)の子。

 

シュラフに抱かれたウィル。アシュラフは熟する前の「パシャフの実」を食し、刹那の快楽に溺れていた。「パシャフの実」に依存するアシュラフと関係を続ける中、ウィルは優美で自堕落で享楽的な第一王子から目が離せなくなる。

「早くこの命が終わってくれないかって、ずっと昔から思っていた。それこそ物心ついた頃からね」

気安く接してくれるが、内面に誰も寄せ付けようとしないアシュラフ。他者を冷徹に拒絶する心の奥底には、幼少期のトラウマが巣食っていた。

 

シュラフの母である第二后妃は、国王が平等に第一后妃と第二后妃を愛することに絶望していた。平民の生まれだった第二后妃は、ハレムの統治に政治的な配慮を持ち込む国王の考え方が理解できなかったのだ。国王の愛を信じられなくなった第二后妃は、王以外の男にも愛情を求めた。幼かったアシュラフはそうとは知らずに母の密通を父に告げてしまう。激昂した父は母と密通相手(カリムの父親)をアシュラフの目の前で処刑した。

シュラフは父を憎んだが、長じるにつれて母の不義を恐れ始める。はたして自分は国王の実子なのか。今胡座をかいている第一王子の称号は母の嘘によって立脚した地位ではないのか。存在への疑念はアシュラフの自己肯定感を削り取った。生きる意味を見出せない彼は、命を縮める「パシャフの実」を口にして、緩やかな自殺を図っていた。

 

自身も他者も信用できないアシュラフ。ところが、眼前でウィルがアシュラフを庇って刺されたことで、ウィルの愛に気付かされる。

その後、シャムス国王が90歳で老衰死。国王は第二后妃を殺害してから、熟した「パシャフの実」を口にしていなかったという。熟した「パシャフの実」を食べないことで寿命を伸ばすのを辞めた国王と、熟していない「パシャフの実」を食べることで寿命を縮めていたアシュラフ。二人は似た者親子だったのだ。

王位はハキムが継承し、「パシャフの実」と縁を切ったアシュラフはウィルと穏やかな生活を送るのだった。

 

 

有閑階級に属し、煌びやかな生活を送る兄アシュラフと、積極的に庶民社会に立ち入る弟ハキム。一見すると、兄が貴族階級、弟が庶民階級の出自に見えるが、その素性は真逆である。ハキムの鷹揚さは貴族の家筋に因るところが大きく、アシュラフが弟ハキムと友好的な関係を築けるのは弟の気質を憎めないからであろう。

 

 

③カリム・ラシード(演:春野風)

王子たちに仕える従者。「パシャフの実」の管理人。

寡黙。アシュラフと肉体関係にある。

 

シュラフとハキムに抱かれたウィル。王子たちに翻弄される日々を送る中で、ウィルは忠実な従者カリムと交流を深める。

「パシャフの実」の管理人であるカリムは誰よりも「パシャフの実」を憎んでいた。

「私はパシャフが憎い。いっそのこと存在そのものを消してしまいたいと思ったこともある」

「私はいつか、アシュラフ様をパシャフの実の毒で殺してしまうかもしれない……」

止め処なく快楽を欲するアシュラフを案じているが、従者の立場である以上、命令に応じて「パシャフの実」を差し出さねばならない。シャムス王国の宝である実を葬ることもできない。実が存在している限り、アシュラフは実を求め続けて、毒に蝕まれていく。カリムは罪悪感と責任感の狭間で煩悶していた。

 

国王の死去とハキムの即位後、吹っ切れたアシュラフは「パシャフの実」中毒から脱する。カリムは自由の身となり、ウィルと共に英国へ渡った。

 

 

④アシュラフ×カリムEND

カリムルートから派生。ウィルの橋渡しでアシュラフとカリムの蟠りが解けるルート。

 

感情の表出を抑えて忠実な従者に徹していたカリムだったが、アシュラフと一対一で言葉を交わす間に、ついに本心が開示される。「もうこれ以上パシャフで寿命を縮めないでほしい」。カリムの涙ながらの訴えに対し、アシュラフは「もう二度と、パシャフの実で快楽を得ない」と約束する。

国王になれば王妃を迎えなければならないため、アシュラフは王位継承権を放棄し、カリムだけを愛することを選択する。

一方、ウィルは国に残留し、「パシャフの実」の研究に従事する。

ウィルと王族たちを閉じ込めていたハレムは、人生を謳歌できる場所、彼らにとっての楽園へと変質するのだった。

 

 

 

ゲーム『熱砂ノ楽園』攻略メモ

【ハキム・ルシュディ】

『パシャフ』について訊く

砂漠の方へ逃げよう

彼の言う通りだ……

何か理由があったのかもしれない

ハキム王子について聞く

あとは自分でやります

もう少し一緒に話したい

シュラフ王子よりも理解しやすい

それは違うと思う

何だか怖い……

やはり恥ずかしい

ハキム王子の傍にいよう

赤い鷹は……良い奴だと思う

上手く断る

文句を言ってやる/今すぐ逃げる→ザイードBADEND

ちゃんと話した方がいい

GOODEND

 

 

【アシュラフ・ルシュディ】

王族の情報を訊く

街の中心へ逃げよう

お礼を言わないと

彼の言う通りだ……

何か理由があったのかもしれない

シュラフ王子について聞く

あとは自分でやります※SAVE

もう少し一緒に話したい

シュラフ王子のほうが理解しやすい

この人らしい考えだ

何だか怖い……

やはり恥ずかしい

シュラフ王子の傍にいよう

星は好きです

反発する/命令どおり続ける→BADEND

シュラフ王子も食べていたのに

もう少し様子を見よう

寂しい人だ

カリムさんとの関係って…

あなたのほうが辛そうだ

GOODEND

 

※SAVEから

もう少し話を聞き出したい

シュラフ王子のほうが理解しやすい

この人らしい考えだ

素直に従おう

やはり恥ずかしい

シュラフ王子の傍にいよう

BADEND

 

 

【カリム・ラシード】

『パシャフ』について訊く

街の中心へ逃げよう

お礼を言わないと

言いくるめられている気がする……

私を売り飛ばすためだったのか

カリムについて聞く

耐えるんだ……

忠誠を誓っているから?

もう少し話を聞き出したい

シュラフ王子のほうが理解しやすい

この人らしい考えだ

素直に従おう

素直に従おう

カリムさんの傍にいよう

やっぱり優しい人だ

分かりました

私がカリムさんを支えます/そのままの気持ちを伝えたらどうですか?→アシュラフ×カリムEND

GOODEND